公表されている数よりずっと多くの人が、検査すら受けられずにコロナで亡くなっている | 0

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 近畿地方で孤独死した60代男性の自宅からは、体温と計測時間を詳細に記録したメモが見つかった。

 

 

男性に持病はなかったというが、亀澤社長は「(状況から)コロナ感染の可能性が高いと考えている」と話す。

 警察庁によると、全国の警察が4月に扱った変死などによる遺体のうち、コロナに感染していたのは96人。

 

うち91人が自宅や宿泊施設などで容体が悪化し、死亡していた。

 

生前に感染が確認されていたのは39人で、死後に判明したのは57人だった。

 ただ亀澤社長の体感はデータとは乖(かい)離(り)がある。

 

昨春からのコロナ下で、関西クリーンサービスには依頼や相談が急増。

 

昨年5月ごろまでは1カ月に20~35件程度だったが、同12月は141件、今年3月は211件にも上った。

 

このうち、コロナ感染とおぼしきケースも相当数ある。

 亀澤社長が実感を込めて語る。

 

「公表されている数よりずっと多くの人が、検査すら受けられずにコロナで亡くなっているのではないか」。(花輪理徳)

 

 

 

 

 

>学生時代からアメリカンフットボールなどさまざまなスポーツに打ち込み、体力に自信があった。重い基礎疾患もない。

 


~重症化する人の特徴~

 

高齢者・・・体力や免疫力が落ちている。

デブ・・・不健康。

体を鍛えている人・・・健康で体力もあるのに、謎。

コロナによる肺炎で死を意識するまでに容体が悪化し、その後回復した県内の50代男性会社員が入院生活を振り返った。

 

学生時代からアメリカンフットボールなどさまざまなスポーツに打ち込み、体力に自信があった。重い基礎疾患もない。

 

だが、コロナは牙をむいた。息苦しさに襲われ、うなり声を上げながら耐えた。

 

陸にいながら、水におぼれているようだった。医師は重症者向け医療機関への転院を要請したが、かなわなかった。  

 

「一生、治らないのか?」「どこに行くにも酸素タンクと一緒の人生が待っている」-。

 

つらい想像だけが頭をよぎり、涙をこぼした。

 

「つらい、しんどい、悲しい、情けない…。幻で命の“終着駅”が見えた」

 

コロナが重症化しやすいのは高齢者だとされており、感染が疑われた際は一瞬、PCR検査を受けたふりをしようかとも思った。

 

「もし検査しなかったらウイルスをまき散らしていたし、自分自身も道端や職場で倒れていたかもしれない」と話す。

 その上で「コロナは休んでいる間にも悪化する。

 

風邪などの体調不良を感じたら、休むだけでなく早くPCRを受けてほしいし、家族や上司も勧めてほしい」とPCR検査の重要性を強調する。

 

「マスク、手洗い、目の粘膜保護、食事や人と話す際の飛沫対策…。小さな積み重ねが自分と、周りにいる大切な人たちの命を守るのだと実感している」