色鉛筆ケース | さんさん もの作り日記

色鉛筆ケース

「お客様の『ほしい』をカタチにしています」をシリーズ化していますが


今回は、究極の『ほしい』をカタチにしたものです。

使う人が「こんなのがあればいいのに」というものが世の中になかったら、それは「作る」というのが、そのものと出会う最短距離です。

これは、量産はできません。それほど多くの人がこれを必要としないでしょう。

けれども、たった一人のお客様が、これを必要だと言うのなら、そのお客様のために作る事もいたします。



色鉛筆ケース 画家さんからのご注文で「色鉛筆ケース」

・100本もの色鉛筆、筆、練消しゴム、カッター・・・を収納できるもの

・スケッチの時に、腰に下げたり肩に掛けたりできるもの

・半分に折ったり、くるくる巻いてバッグに入れて持ち運べるもの


それをカタチにするとこうなります。


色鉛筆ケース2
お客様のお手元に届き、早速、色鉛筆を入れた写真を見せていただきました。

色鉛筆ケースは色鉛筆が揃ってこそ活躍できます。


ここでひとつ裏話ですが・・・

ミシンの種類には、工業用、職業用、家庭用とあって、今回のこのケースのように厚地のキャンバスを使う時は、家庭用のミシンで縫うのは、難しいと思います。

さんさんでお願いしている作り手さんは、職業ミシンを持っています。私個人の考えとして、プロ(商品の作り手)は職業用ミシンを使いこなさないと、商品はできません。

ミシン目を見ると家庭用と職業用で違うのがわかりますが、ステッチ巾を調整しながら、1ミリも狂わずきれいにステッチをかけているのは、職人技としか言いようがありません。


時々お客様が「こんな簡単なものでいいから作ってもらいたい」とご来店いただきますが、どんな簡単なものであろうと型紙は作りますし、手を抜く事はしません。誰でも作れるような簡単なものを安く作ってもらいたいというのであれば、失礼ですが他を紹介させていただくこともあるかもしれません。ここしばらくは、職人技を活かせる仕事を選んでいきたいと思うのです。

どうか、その辺をご理解いただきたいと思います。