結構前に行ったんですが今頃アップです
出光美術館は閉館中ですが、その収蔵品を大倉集古館で展示されています。
出光美術館で展示されている時は、全部の作品をじっくり鑑賞することは体力的に厳しいものがありますが
こちら大倉集古館は、こぶりな美術館なので、全てをじっくり鑑賞できました。
今回の展示の私的ポイントは、
嫌でも目に入る英語の解説です。
普段は嫌いだし、老眼だし
途中でめんどくさくなる英語の解説に驚きました。
日本語の解説は、
お茶を嗜んでいる人や、それ界隈の人は知ってて当然の知識を踏まえての
解説に入るので、玄人向けですが
英語の解説は
当然相手は素人なので、
日本語の解説を完全訳しているわけではなく
補足して割と丁寧に解説されていました。
ということで、お茶や道具のことを知りたいと思っている
初心者には英語を読むことをお勧めします。
自分的にツボった品2品ほど
唐物茶壺 銘 羽衣 広東系 中国・明時代(14-15世紀)
壺の封紙がとても美しいのです
何度も使われているだろうし
昔のノリはご飯だろうし
なのに
全然ぼこぼこしてなくて、シュッとして綺麗
まるでテープで貼ったかのようでした
口の封紙って
↓
口切りの茶事で
亭主はその都度、美濃紙で封をし、封印をします。
こんな感じです
この写真は持っている本
からコピーしました
唐物茶壺 銘 羽衣は、
明時代(14-15世紀)の広東系、または福建系で作られた黒褐釉四耳壺です (出光美術館, (出光美術館。高さ約32cmの堂々とした姿で、飴色の釉薬に黒い雲のような模様が浮かぶ趣深い名品であり、堺の豪商や加賀前田家に伝来した由緒を持ちます
次は
曜変天目 銘 天の川 板谷波山 昭和4年(1929)
板谷波山は超絶技巧で有名ですが
釉薬も一級でした
この曜変天目は多分初めてみました。美しい惚れ惚れしました。
↓日経新聞の過去記事より
東京国立近代美術館主任研究員 鶴見香織
近代陶芸から1点紹介しよう。波山といえば植物をアールヌーボー風にデザインしたパステル調の色合いの葆(ほ)光彩磁が人気だ。それに比べると本作は一見地味に映るかもしれない。
浅い青色と紫色のグラデーションをなす花瓶。よく見るとところどころに微細な金色の星が浮かんでいる。明け初めに残る星々か、残照の空に輝き始めた星々か。
当然のことだが、金箔を貼って表したわけではない。窯変である。釉(ゆう)薬が窯の中で化学変化を起こして出現した星と空の色だ。
窯変で現れた斑紋は室町時代から星に喩(たと)えられてきた。足利義政の東山御殿の鑑定記録である「君台観左右帳記」では、曜変天目や油滴天目を説明するのに「ほし、ひたとあり」としている。その意味で陶磁器と星との関わりは古い。しかし、波山を駆り立てたのはそうした古典への憧ればかりではなかっただろう。彼がいくつもの自作に星をちりばめた時期は、天文熱が盛り上がり、野尻抱影や宮沢賢治が活躍していた時期にぴったりと重なるからだ。
波山には同じく窯変で金や銀の星を浮かばせた天目茶碗(わん)もある。銘は最初の持ち主がつけるのがならいだが、「天の川」「星月夜」(どちらも出光美術館蔵)など、どれも慧(けい)眼の名付けだ。
(昭和前期、高さ28.3センチ、出光美術館蔵)
ラスト
間道っぽいコートをお召しの着物の方がめちゃくちゃオシャレでした




