私は西の人間なので、空海のことを「お大師さん」と呼んでいました。
写真は自分で撮影したものと、
会場でもらったパンフレットを撮影したものを載せています。
今回の特別展「空海と真言の名宝」の最大の見どころは、
全国の真言宗十八本山や関係寺院に伝わる貴重な寺宝が、東京国立博物館に一堂に会していること。
弘法大師空海の生涯と、空海が唐から持ち帰り、
日本に根付かせた密教の美術や信仰の歴史を、国宝や重要文化財を通してたどることができます。
なかでも圧巻なのは、普段はそれぞれの寺院で大切に守られている秘仏や仏像の数々。
会場には約40体もの彫刻が並び、密教美術ならではの迫力ある造形を間近でじっくり鑑賞することができます。
また、宮中で国家の安泰を祈るために行われてきた重要な秘儀「後七日御修法」に関する宝物や映像も紹介されていて、
真言密教の奥深い世界に触れられる、またとない機会でした。
当然のことながら、空海にゆかりのある品々となると、
その多くが国宝、重要文化財クラス。
これほど国宝や重要文化財で埋め尽くされた展覧会は、なかなか壮観です。
私的に特に心に残ったのは、まず快慶作の
「執金剛神立像」と「深沙大将立像」。
ともに和歌山・金剛峯寺所蔵です。
そして「不動明王坐像」(醍醐寺)、
「金剛薩埵坐像」(随心院)。
どれも緻密でダイナミックな表現なのですが、フォルムには驚くほどの安定感があります。
静止している彫刻なのに、今にも動き出しそうな生命感がある。
私は、一流のパフォーマーのダンスを見ているような感覚で、心躍るものがありました。
そして、もうひとつ強烈に印象に残ったのが、秘仏の「如意輪観音菩薩坐像」(大阪・大門寺)。
これは……秘仏でないと、ちょっとやばい。
なんともいえない色気が漂っています。
観音菩薩なのに、思わず「色っぽい」と感じてしまう。
あまりの艶かしさに、心を奪われる輩が出るんじゃないかと思ってしまいました。
そのほかにも、蘭奢待とそれを保管してきた宝物、
ため息が出るほど繊細な細工が施された光輪を持つ仏像など、
素晴らしい工芸技術を堪能しました。
それにしても、よくぞこれほどのものが、何百年、何千年という時間を超えて壊れずに残ってきたものだと思います。
そうそう、信貴山縁起絵巻も出ていました。
空海という一人の人物を入口にして、密教美術だけでなく、
日本で長い時間をかけて守り伝えられてきた「もの」の凄さまで感じる展覧会でした。
実は当日は、雨と晴れが混じってたり
会場がごたついていたり
最前列で単眼鏡で作品をじっくり見ているので
他の人がなかなか見れなかったりと
不快感もかなり感じたんですが
家に帰ってじっくり思い返してみると
やっぱ
すごいなあ
って思ってしまいました。
そこがお大師さんパワーなのですかね。

















