さて、ここでようやく、ご質問に答えさせて頂きます☆
お風呂に関する翻訳の前に、
日米のお風呂文化の違いについて触れましたが:
>> お風呂に浸かる、出る、のぼせるって?① ~親子さんからの英語のご質問
>> お風呂に浸かる、出る、のぼせるって? ② ~親子さんからの英語のご質問
上記、①②でご紹介したとおり、
お風呂重視でないアメリカでは、
日本語で存在する言い方が、無かったりするんですね。
まず、お風呂に浸かろうにも、
ゆったりと浸かるに十分な深さの無いバスタブの方が、
アメリカでは一般的で、
それゆえ、身体をきちんとあたためる為に、
湯船の中に一定時間、ちゃんと浸かっていましょう、
という、子供に対する親の教えも存在しません。
日本だったら、「もう出たい」という子供に、
「あと○○秒、頑張って浸かっていなさい!」
という場面を、普通に目にしますし、
いまのお母さん、お父さん達だって、
小さい頃、一緒にお風呂に入った大人から、
少なくとも一度は言われた経験が、あるのではないでしょうか。
そんなふうに、大人から言われて浸かっているにせよ、
自分から進んで、長風呂をしてしまっているにしろ、
日本では、それが過ぎてしまった時に、
のぼせる、とか、湯あたり、
という事態になってしまいます。
かたやアメリカでは、子供にしても大人にしても、
のぼせたり、湯あたりする段階まで、
湯に浸かることなんて、基本的に無いので、
ご質問頂いた、日本語の英訳は、
以下の様になるんです:
① お風呂に浸かる ➝ 前述のとおり、お湯には日本人のように、
「浸かる」習慣がないので、「浸かる」という言い回しはせず、
Take a bath.
と、言います。
ちなみに、シャワーを浴びる、というのも同様の言い方で、
Take a shower.
お風呂に入るよ、というのは、
I' ll take a bath.
シャワーを浴びてくる、というのは、
I'll take a shower.
もしも、「湯船の中に、もうちょっと浸かっていなさい!」
と、敢えて言いたい時は、
Stay in the bath a little bit more!
という感じで、ステイ、という言葉を使えばいいと思います☆
もう30秒ほど、お子さんに湯船に浸かっていてほしい時は、
まだよ!あと30秒! 1,2,3...
Not yet! 30 more seconds! One, two, three...
と、言って、
一緒に残りの時間をお子さんと英語でカウントするのも、
日本ならではの楽しみだと思います^^
でも、くれぐれものぼせないよう、お気をつけ下さいませ☆
② お風呂を出る
これは、Get out of the bath.
ですね。
発音チェックは、こちらの方で。
一つの文章を、全部打ち込んだら、
全文の英語の発音と抑揚が分かるので、便利です☆:
③ のぼせる
で、問題のこの翻訳です=3
日本語で意味するところの「のぼせる」という単語、
実は、英語には存在していないんですね。
一番、それらしき言い方を英語でするなら、
I'm dizzy.
I feel dizzy.
で、dizzy は、めまいがする、とか、ふらふらする、の意で、
そうでない、
「頭に血が上って、吐き気がしたり、気持ちが悪くなった」
といった状態を、敢えて言いたいのなら、
I have a rush of blood to the head.
という感じでしょうか。
頭に血流が、ワッと昇ってしまった、
という意味の文章ですが、
長風呂で気持ちが悪い、めまいがする、
吐き気がする、ということが言いたいのなら、
I feel sick (気持ちが悪い) because I took a bath for a long time.
I feel dizzy (めまいがする) because I took a bath for a long time.
I feel nausea(吐き気がする)because I took a bath
for a long time.
みたいな説明をした方が、通じやすいと思います☆