日本ですと、屋内ではもちろん、

玄関で靴を脱いで上がるのが普通ですから、

この考えで、外出中も似たようなマナーですよね。

 

たとえば、小さいお子さんを連れて、

電車に乗る時。

 

座席を汚さないように、という周りへの配慮もあって、

靴を脱がせて、子どもを座らせるのは、

とても一般的です。

 

飲食店でも、座席に小さな子どもを上がらせる時は、

靴を脱がせる。

 

靴を脱がないで土足のままで、というのは不衛生、

というところで、日本人の好むところではありませんし、

そういう行為は、とにかく日本ではマナー違反です。

 

そのような衛生観念から、だけでなく、

日本人は靴を脱いで、素足に近い状態にいる方が、

心地よくて好きなので、

小さい子供達にも、靴を脱がせてラクにさせてあげる、

という考えも、あってのことですよね☆

 

でも、考え方の違う国では、習慣も違いまして。

 

アメリカの場合は、

靴を履いたまま座席を汚す、汚さないに関わらず、

とにかく公共の場で、安易に靴は脱がないんですね。

 

これがもちろん、アウトドアーで、

何かのアクティビティーを楽しむとか、そういうことであれば、

もちろん話は全然違います。

 

でも、バスや電車の中にいる時、

また、飲食店にいる時。

 

赤ちゃんでもないのに、大っぴらに脱がせていると、

「何、家にでもいるつもり!?」

という目を、向けられることになりかねないんです。

 

これ、実際に私が経験したことなのですが、

息子がまだすごく小さい折、

フロリダにあるディ○ニーワールド内のレストランで、

食事をしていたんですけど、

やれやれ、という感じで、レストランに入り、

飲食しがてら、ちょっとリラックスしたいよね、という

本当に軽い気持ちで、息子の靴を脱がせたんです。

 

ブース席で、隅の方で、こじんまりと私達は座っていて、

基本、息子はブース席の上にずっといたんですけど、

ちょっとゴソゴソして、フロアに足をついて、

そのテーブルのところを数歩歩いただけで、

給仕の人がすごい勢いで駆け付け、

「困ります」と苦言を呈してきたんです。

 

私としては、大っぴらに素足で息子を、

そこかしこ、歩かせるようなことはしてないし、

ちょっと足を休める程度に、端っこで目立たないよう、

おりこうにして、ちょっと足をついただけなんだし、

いいじゃない=3

 

なんて思ったんですけど、どうやらそんな程度でも、

あちらのTPOに抵触してしまう、ということを学びました。

 

ですので、よっぽど靴が汚れていれば、別の話ですが、

アメリカだけでなく、恐らく他の国においても、

屋内で日常靴を脱がない生活をしている人の国では、

靴で汚す・汚さない、といったことより、

みんながいる場所で、靴を脱いでウチ気分の

TPO違反の方が問題、という考えのようです。

 

このトピックで、以前ブログを書きましたので、

よろしければ、ご参考にされて下さい:

 

>> 日米の習慣 ~靴とスリッパ