サインコサインタンジェントの呪文 | Just a diary

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もうね、呪文ですな呪文。
サインコサインタンジェントが出てくる前に因数分解の辺りから「なんか全然わからない。わからない頭で考えるより、キレッキレの頭脳を持つ誰かに未来を託そう!」
合理的思考を身につけたそんな高校数学の授業。






もしかしてなんていらないの。ハゲシク覚えづらい、てか





なので数学の先生による呪文再現の間は「購買でなんのパン買おうかな?」とか「先生のアウト オブ クエスチョンは、やっぱりジョークなのかな?」とか、仲良しのかなこにメモをしたためたり有意義に過ごしていたのであった。


そんなわたくしにこの歳になってサインコサインタンジェントの呪いが重くのしかかってくるとは……


それは去年のこと。
キャディの指名を受けて2回目の登板。穏やかな人柄で頭のよさそうな紳士。途中で前回と同じ場所でミスをされて「どうしてもここに来るとミスをしちゃうんだよなあ」とこっちを見るので「○○さん頭で考えちゃうからじゃないですか?もっと野性的に行かれたら?」

ニコニコ笑ってうなずいていらっしゃる。(かなり失礼なキャディだ)


勤めるゴルフ場の古くからのメンバーさんで最近またゴルフを始めたらしい。

人に対する姿勢がものすごく丁寧でその上楽しいお人柄。仕事なのに楽しませていただいた一日だった。


帰りに玄関でお見送り。そういえば「○○理研とかいうコンペでバスを仕立てていらしていたなあ。○○理研て、スープか何かの会社かな?」


そこへ現れたる上品な女性、バスに乗り込む方たちに挨拶をされている。

わたし「今日は大きなコンペですね?参加されてたんですか?」

女性「今日は主人の○○○大学時代のゼミのOBコンペで、私たちは車で来てるので○○先生のお見送りをしようと……」


え?理研てスープの会社じゃないの?その会社の社長じゃないの?


てか○○○の理工学部って汗


まあいい。言っちゃったことは戻せない。その後も奥さまとのゴルフにキャディ指名いただいたり、奥さまが高校の先輩だと分かってワチャワチャ話が弾んで一緒にゴルフをしたり、


そんな中ゴルフとは全く関係の無さそうなサインコサインタンジェントがわたしの前に立ち塞がったのである。


説明が難しい(いまいち理解していない)ので、先生のメールマガジンから抜粋させていただきました。



1】ゴルフのビビり   大野高裕

以前にも書いたかと思いますが、大学本部の仕事を離れた昨年11月から、ゴルフに再びはまっております。再びというのは40代の始め頃に夏休み・春休みを中心に年間40ラウンド近くゴルフをやっていて、ハンディもそれなりのところまで行ったのです。しかし、それから20年近く続いた大学本部の仕事にかまけて、クラブをほとんど握らない時間が過ぎていきました。「やらないから下手になる、下手になるかやりたくない」の負の連鎖に陥っていたのです。しかし、腕が上がる、スコアが良くなるゴルフは、体力的に見てせいぜいあと10年と気付いた瞬間に、「そうだ、今、ゴルフをやらずして、どうすんの!」と再び目覚めたのです。

そして、なぜか家内・みな子さんもやはり20年振りにクラブを持ちたくなり、二人して「月2回はゴルフに行こう!」ということになりました。幸いなことに、これまで週3日は会議で埋まっていた平日が、一部はまだ一日丸々空いているので、往復の運転もゴルフ場も空き空きで、しかも安いという平日ゴルフが楽しめるのです。

20年前に買ったクラブも新品に買い替えました。「最近のクラブは飛ぶよ、簡単だよ」というゴルフ仲間のささやきに負けたのですが、確かに飛距離はともかく、カス当たりでもそれなりに飛んでいくのには驚きました。延べラウンド回数も増えてきましたから、スコアもググっとアップしてもよさそうなのですが、これがどうしてどうして、ママなりません。自己分析してみるとグリーン傍に来てからのアプローチでザックリやトップで2打3打、さらにグリーン上での3パット続出という情けなさが明白となりました。

まあ、昔から上級者は「グリーンに近づいてからが上手い」とは言われているものの、それが自分は蚊帳の外というのは、なんとも悔しいことです。実は先日、大学時代の同級生のコンペがあって参加したのですが、幹事が厳しくてパットの「OK」を認めないのです。すべてカップインしなければなりません。ずっと、「OK」ありゴルフのぬるま湯に浸かっていたので、これはビビります。なんと1ホール目と2ホール目の50センチのパーパットを2回とも外しました。その後は近ければ近いほど、パットが怖くて打てません。怖いからチョロっとショートする。次はコツンと強すぎて方向がずれて大きく外れる、とまあゴルフになりません。もともと、自分でも小心者、チキンハートであることは自覚していましたが、何とかしなければならないと思って考え出したのが、メンタル面での「合理的納得イメージ」の涵養です。

これでも私、一応、理工系の端におりますので、「気合」ではなく科学的根拠に基づいて自分で納得するメンタルトレーニングが大切、と考えました。そこで、「パットの距離に応じてカップインするには何度までの誤差が許されるのか?」を計算してみることにしたのです。それをまとめたものが下のpptの資料です(ひまだねえ~と笑ってやってください)。この発想はいつも行っている塩山カントリークラブでお世話になっているキャディの米倉さんから、「パットで何度ずれたらカップから何メートル離れるかを計算できますか?」と聞かれて「サイン、コサイン、タンジェントでできるんじゃない」と答えたことにヒントを得たものです。

さて、カップの大きさは10.8センチです。するとカップまでの距離とカップの大きさとの関係から三角関数タンジェントを使って、カップの中にボールが収まる許容角度が求まります。私がビビッて外した50センチの距離は12度です。入れ頃、外し頃と言われる1メートルは6度です。でもここまでわかっても、イメージがわかないのでメンタル面での安心感には結び付きません。そこで、折り紙を使ってみることにしました。紙をどんどん折っていって小さな角度を実際に目に見えるように作ってみるのです。これなら実感できます。下の写真は紙を5回折って11.5度の形を作ってみて、50センチ離れたところにホールに見立てたニベアの缶を置きました(本当にヒマだよねえ~)。ニベアの缶、9.6センチですから、ゴルフのホールよりも1センチほど小さいんですね。逆にホールって本当はこんなに大きいものなんだなと見直しました(これもメンタルトレーニングの一環となりました)。

写真の白い折り紙を見ていただくとお分かりのように、こんなに大きくブレても入るはずなのです。入らないはずがないのです。ホールにまっすぐ打つつもりになれば何も怖いことはないのです。傾斜があっても曲がる前にスポンと入ります。

さらに下の写真は折り紙をもう1回折ったパットが1メートルの場合です(まだやってるの?ひまだねえ~)。角度は6度なので、50センチのように必ず入りそうというほどの許容角度はありませんが、それでも「絶対まっすぐでないとダメ!」ということはない程度の折り紙の「幅」はあります。それなりにまっすぐ打つ感覚さえあれば大丈夫そうです。

こうやって、科学的根拠と視覚的な具体的イメージづくりを試みた結果、最近では50センチはほぼ確実、1メートルも飛躍的に入る確率が上がってきました。

とは言うものの、やはりスコアはそれほどアップしません。またどこかに課題が生まれつつあるのでしょう。モグラ叩きのように止めどないのですが、でもこれがまたゴルフがいつまで経っても飽きない理由の一つなのでしょう。

今月はゴルフに関心のないOB/OGの方々には退屈な話題で申し訳ありませんでした。でも、ゴルフって本当に楽しいですよ。ちょっと始めてみませんか?

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↑ 売ってないらしいです。面白いから本また書いてくれないかなあ。あ、わたしの脳ミソでもわかるやつ。