夢野久作が希書ドグラ・マグラの中で、「考えるのは脳髄であらず、細胞のそれぞれが太古からの記憶を持ち考えているのだ」みたいなことを書いていて、
設定が精神科病棟に入院した青年が、病棟にあった一冊の本を読み進めるなかで謎解きをするんだけど、どこまで行っても謎だらけで、大昔に読んだ時も
ワケワカメな本ではありました。
それでも長い年月、この不思議な書物のことを忘れたことは無く、米倉斉加年の絵が装丁されたこの本を長いこと持っていたなあ。
で、唐突ですが、「ガン細胞は夢を見るのか」であります。
一月前のCT検査で、造影剤を入れたとたん(身体が造影剤の働きで熱くなった状態)に、
イヤっ!ってガン吉くん(ガン細胞)に言われた気がしたの。
身体が熱くなったほんの1、2分の間だけ、モーレツな気持ち悪さに襲われ、熱さが去った瞬間気持ち悪さもどこかへ消えて行った。
ガン細胞には意思や、感情があるのだろうか?そして夢を見たりもするのだろうか。
↑このような荒唐無稽なテーマを持ち出して、自分でもどうしようかと悩んでおります。
しかし!
悩んでいてもやってしまう!
何故ならそれがわたしだから!
先週の木曜日、4月から始めたフラダンス。
毎回毎回毎回毎回直されるフラの動き、両腕を肩の高さに上げて、両腕で波の動きを表すハンドモーション(フラダンスっていうと、この動き)が、
初めて初めて初めて直されなかった!
立ち姿の美しいフラダンスの先生、成人するまでダンスは未知の世界で、剣道をやっていたそう。
フラダンスの振りをじっくり教えると言うよりも、「はい!一緒に踊って下さい」で、群れの中に放り込まれ、
振りさえよく分からずうろうろするわたしに、
「はい、その動き、腕を動かすので無く、腕と手を繋ぐ関節を
動かします!」
えと?やってみ?けっこう難しいから?
「こうですか?こうですか?」←心の声
「腕は動かさないで、関節だけを動かします」
「こうですか?こうですか?」←心の声
「関節から指先までを連動させて動かします」
これを今までのレッスン、十数回全て指導を受けている。
そのうち竹刀を持ち出し気合い入れそうなフラ先生の眼光がキラーリと光る。
「こうですか?こうですか?」
そして先週、やっとフラ先生のお眼鏡に(ある程度)かなうハンドモーションが出来たよう。
この時思ったのが、人が自分の意思で「こうやりたい!こうなりたい!」と言うのは、簡単には叶わないかも知れない。
けれど、毎回毎回、何度も何度も、願い祈り、練習することで何とかなるんだと言う事実。
なんとかなったんじゃないかという願望。
フラダンスも、ゴスペルも、ゴルフも、きっとそうなんだ。
だからわたしはガン吉に話しかける。
「ねえ?そこにいるのは分かってるの。あなたがじゃましないなら、そこにいてもいいよ。
出来ればそーっと眠りについて、素敵な夢を見れたら良いね?」


