
原価(G)=C(C1+C2+C3)+V(V1+V2+V3+V4+V5)
原価(G)=V(V1+V2+V3+V4+V5)(労働力の価格)
+原料・材料(C1)+機械・設備費・地代(C2)+運搬・運送費(C3)
原価を形成するものとしては、主要なものとして上記のものがあります。
特殊なものは学者によって解釈が若干違っているものもあります。
生産過程(P)では以上の要素と賃金部分に含まれる労働力(V)が結合し、製品(W)
が加工・製造・製作されます。
この過程が重要なのは、
そこに労働力の特殊な能力が具体的、創造的に付加(具体的有用労働)され、
市場ではそれ以外の商品には見られない使用価値が形成されることにあります。
この過程が交換価値を生み出すということです。交換価値は単純には生み出せませ
ん。市場において、A(製品)=B=C=Dという交換が成立して初めて市場価値が
生み出されます。
ちなみに、交換できてもM(利益)が出るかどうかは別物です。商品として
市場で出回るかどうかの分岐点となるということです。
この過程は同時に人間労働を消耗する過程でもあるということです。しかし
それは目に見えるものではありません。そこでは特殊な具体的有用労働が付加される
過程は一般的な労働力(抽象的人間労働)の消耗過程でもあることです。
それは労働過程において同時進行します。
言い換えれば、
結果的に製品の使用価値と価値が形成されることを意味します。
価値は一般的人間労働の消耗過程の結果であり、使用価値は具体的人間労働結果であり、
製品体そのもので、原材料に対象化(加工・製造)された結果です。
労働力の消耗過程は目に見えません。しかし何らかの人のエネルギーの消耗過程に
依拠しています。質の高いものもあれば低いものもあります。
**①肉体労働・精神労働/②単純労働・複雑労働などの区別があります。また、③、肉体労働にも精神労働にも単純労働があり、複雑労働があります。④、さらに歴史的社会的な制約もあり、社会や国家の差異(文明・文化・技術進歩の差異)によっても左右されます。これらは労働力の質の違いとして労働力の価値(価格)に表現されます。
しかし、とにかく量で表現されることは確かです。各々個人差もあります。それをはかろうと思えば一番一般的なものは時間です。
その消費過程は時間ではかることができます。個人差を表現しようと思えば「同一労働同一賃金」が一番適切でしょう。