その絆とは
人としての
魂と魂との結びつきだからです。
それはどちらが
危機に瀕しても、
そこから逃げ出さずに
苦難から逃げ出さず、
危機や苦難に
立ち向かうものを潜ませています。
そこで
二人にとって大切なもの、
不可欠のものは
そんなに多くはないでしょう。
それは人としていかなるときにも
お互いに誠実であるということ。
いかなる時も誠実に向き合い
誠実に話し合えるということです。
そうです。
お互いにありのままにお互いに
そのことによって
理解しあえるということです。
次に、
一方に苦難があるとき
勇気、強さ、逞しさ、忍耐強さが
あるということです。
これも誠実さがあれば
苦難と戦う中で
鍛えられるものであり、
強くなるはずのものです。
「女は弱し、されど母は強し」
というように
弱い女性も
母は強くたくましく
なっていくものでしょう。
問題は
そのプロセスを多種多様に、
粘り強くお互いに支え合うもの
共通の目的のために協力し合うものが
あるかどうかなのです。
そうです。
忍耐も不可欠の要素でしょう。
お互いが
その忍耐と努力を真に理解し、
それを
尊敬に値するもの、
価値あるものとして
評価できる能力を
持ち合わせているかどうかも
大きな要素です。
やはりその能力ですね。
評価できなければ
忍耐や努力は
現代風に解すれば
ダサいもの、野暮なものとして
一蹴してしまうかもしれません。
そこには格好よさを過度に追求するあまり
自身の地味な真面目さに
素直に目を向ける勇気のなさが
潜んでいるのかもしれません。
