記憶旅行 08 | 風丸の駄文

風丸の駄文

いろいろと駄文を重ねてます。
共感、反論あるかと思いますが、ご容赦ください。




「もしもし……〇〇さんいらっしゃいますか?」


「はい、私ですけど…」


「昨日、仕事でお邪魔した者ですけど…


「あぁ、こないだの兄ちゃん?」


「そう、こないだの兄ちゃんです」


「お母さんが丁寧に仕事してくれてありがとうって言ってたよ」


「あ、そうですか、良かった…」


「で、今日はどうしたんですか?」


「実は………」


ボクは最初に玄関に出てきた瞬間に彼女に"ひとめぼれ"してしまったこと、

最初は仕事の契約が取りたくて話しをしていたけど、彼女のことが気になって仕事よりも接点を見つけてなんとか友達くらいにはなりたかったこと、

左手の薬指に指輪をしていたから既婚者だと思って踏み込めない気持ちがあったこと、

会って一瞬で女性を好きになることが生まれて初めてだということ、

を互いにまだ何も知らない間柄なのに

全てを正直に話した。



「分かってたよ

「兄ちゃんの気持ち………」

「仕事の話しをする時の一生懸命さも、なんか感じ良かったし…」

「近いうちに一回遊びたいね」


そんな感じの会話だったと記憶してる。

ついでに、

「でも薬指に指輪…」

「あぁ、あれは単なるファッションよ、結婚なんてまだしてないよ」

「そうなの?………」

「でも彼氏くらいいるよね?誘ったりしたら彼氏に悪いな」

「彼氏いなくはないけど、いないようなもの、気にしなくて大丈夫よ」


こんなトントン拍子に事態が好転していいのかって思うほど期待以上の展開にボクはこれから先の展開を予想もしてなかった。

例えは古いけどまさに"美女と野獣"。

ボクにとって、神様の娘は幸運の女神になった。


こんな展開、誰が予測するだろう?

誰がと言うよりボク自身、現実が現実として飲み込めてなかった。

でも、ハッキリ言えることは、

初めに無理だと決めつけて行動しなかったら、この現実は無かったということ。

1%でも可能性があれば突破口は拓けるって感じの自信みたいなものを感じた。



その後の展開はまた機会を見つけて記そうと思いますが、

"やらずの後悔より、やって後悔"のほうが正解なんだと実感した出来事でした。


それから私生活においても、仕事においても、迷ったら無理とは決めつけずにとりあえず突破口を探してみて、少しでも可能性があればやってみるという生き方をするようになりました。

もちろん全て思い通りにとは行かないけれど、できなかった時はそこからまた考えてやってみる。

頭でできない理由を探すより、できる可能性を探す、そんな思考になりました。


それを現実として理解させてくれた神様と娘の女神には今でも感謝してます。

あの日、あの時、ボクがあの家のインターフォンを押して無かったら…

あの家から彼女が出て来なかったら…

お母さんが気遣ってくれなかったら…

偶然の重なりが必然となって起きた出来事だったんだと思います。