二年前の七夕の季節
清司と初めてデートらしきものをした時に
この通りを歩き七夕飾りに行き当たった。
二人でいっしょに七夕飾りを見上げた。
あの時二人は何を話しただろう。
何を願っただろうか。
今の私は願いに近づいているだろうか。
数日前は課長からお褒めの言葉をいただいた。
「途中から来たのに
何の違和感もなく課に溶け込んでいる。
これだけ呑み込みが早く
ミスを出さない人も珍しい。
心強いスタッフを得ることができて
我々は安心して仕事に打ち込むことができる」
思いがけない評価だった。
すっかり信用してもらっているようで
今のところ心配ない。
滑り出し順調だ。
私が願ったとおり何もかもうまくいっている。
うまくいき過ぎて恐いぐらいだ。
大きな交差点を渡ると
二ブロック進みドーナツ店の角を右に曲がった。
細い路地に入り古くからの飲食店街になると
風景の色合いが明るい色から
くすんだ鈍色に変わってくる。
小規模の商業ビルがひしめき合って立ち
花屋、雑貨店、レストラン、居酒屋
パブ、スナックが
ジグソーパズルのピースのように
すきまなく収まっている。
※ 2021年2月~に掲載したものを
修正して再投稿したものです

