『五匹の子豚』(Five Little Pigs)

 

アガサ・クリスティーの推理小説ですが

これはタイトルでずいぶん損しています。

 

隠れた名作で、抒情的な作品なのに

フアン以外、手に取ろうと思わないですからね。

 

5人の登場人物(容疑者)を

マザーグースの唄の中の「五匹の子豚」になぞらえています。

 

 

アメリカでは“Murder in Retrospect”で

「回想の殺人」とか「追憶の殺人」という意味で

こちらの方がより内容にふさわしいですね。

 

 

NHKBS放送でクリスティーの「ポワロシリーズ」は

何度も再放送されていますが

『五匹の子豚』はシリーズの中でも出色の出来です。

 

 

私は先にドラマを見て、ちょっとびっくりして

その後に小説を読みました。

 

これ、本格推理小説でありながら

普通小説、恋物語としてもうまくできています。

 

 

 

若いカーラはポアロの元を訪ね

自分の母親は16年前に夫殺しの罪に問われて

服役中に死亡したけれど

その汚名を晴らしてほしいと頼みます。

 

 

夫は才能のある有名な画家だったけれど

女癖が悪くいつも夫人を悩ませていました。

絵のモデルに若い女性を家に連れ込んで

その女性は「彼は妻を捨て私と結婚する」とまで

周囲に言いふらしていたのです。

 

 

その後、夫は毒を飲んで死にました。


 

 

夫人は子どもの頃に年の離れた妹に

カッとなって怪我を負わせたことがあるので

その点も心証を悪くしました。

 

 

最後まで罪を認めなかったけれど

夫人(母親)は一番動機のある疑わしい人物だったのです。

 

 

ポワロは当時の関係者を訪ね

話を聞き、手記を書いてもらって

ちょっとした違和感、齟齬から

真相を突きとめました。

さすが、ポワロですね。

 

 

 

ドラマでは

牧歌的なイギリスの田園風景。

木漏れ日がまぶしい夏。

親子三人と妹の幸せな日々。

美しいシーンで物語は始まりますが…

 

 

中盤は

芸術家の身勝手さ、奔放さ。

幼くて愚かな恋愛。

一生消えない罪の意識。

罪の償い。

そんな言葉で表せばいいのでしょうか。

 

エリック・サティの「グノシエンヌ1番」が

背景で流れているのが

全体に不穏な雰囲気をかきたてます。

 

 

最後は、ある一人の女性の気高さ、高潔さに

心揺さぶられて終わります。

 

 

 

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