卒業式、あっという間の春休み、入学式をへて
新学期が始まりましたね。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
私の高校の卒業式の時の話をしましょう。
全体の卒業式を終え、クラスに戻って
担任の先生からお別れのお話です。
父兄も教室の後方に控えていました。
先生(50代の男の先生)は
用意していた手紙を読み上げ始めました。
私は最前列で正面に近かったので
下を向いて手元のプリントをめくっているうちに
つい没頭してしまい
はっと気が付くと
手紙を読む先生の声が震えていました。
後方ではすすり泣く女子の声も。
それには理由があってですね。
熱血タイプの先生は4月に担任になった当初は
やる気にあふれていましたが
いろんな事が重なって、しだいに落胆していきました。
私たちのクラスはありていに言えば
1学年11クラスの中でも成績の悪いクラス。
(クラスごとにテストの平均点や
順位が出るらしい)
おまけに学校を震撼させるような事件が起き
直接の当事者ではなかったけれど
クラスの中に関係者が数名いたのです。
先生の感情があふれ出たのは
ちょうどそのことに触れた時でした。
急に一人の男子が立ち上がって
「先生すみませんでした。僕たちが悪かったです」
私はその率直さにびっくりしましたが
彼もまたemotional なタイプ。
何人かの男子が
「すみませんでした」
「先生、すみません」と後に続きました。
家に帰ると参列していた母親からは
「もう、なんでちゃんと先生の話聞いてなかったの。
〇〇さんと〇〇さんは泣いていたわよ」
後方からでも、私の様子が丸見えだったようです。
情にほだされて泣いてしまう子がいる一方
「〇〇さんと〇〇さんは白けていたわね」
我が母親はよく見ています。
後日、彼女たちと話した時
「後で謝るぐらいなら最初からやらなければいい」
きっぱりと言いました。
また先生のことも「情熱が空回りして暑苦しい」(失敬!)
と思っていたので冷ややかな態度だったのです。
私たちのクラスは一つにまとまっていたとは
言えない状態でした。
卒業式から1週間後
先生が自宅に生徒たちを招待しました。
市内のはずれでちょっと遠いのですが
全員揃いました。
広い座敷があって
私たちのほかに二つ上の先輩が二人同席していました。
この先輩たちが横にいるせいか
先生もリラックスして和やかな雰囲気。
「先生卒業式の日、泣いたんだってね」
先輩は驚いていました。
「なんか悔しい。嫉妬するなー。
僕たちのときには泣かなかったのに」
→ 次回に続く



