
華麗なるギャツビー The Great Gatsby
原作Vs 映画
レッドフォード Vs デカプリオ
★ 映像について
レッドフォード版は
1974年と古いせいもあってか
少し色あせた感じ、色彩が抑えられています。
特にギャツビーとデイズィ二人の再会シーンは
全体に薄いヴェールがかかっていて
二人の逢瀬は後から思い返してみればまるで
はかない一夜の夢のようです。
それに比べてデカプリオ版は
目が覚めるような極彩色
黒と金のコントラストで
ゴージャスなイメージ。
音楽もヒップホップなどを取り入れた
現代音楽でドラマチック。
場面の移り変わりもスピード感がある。
1920年代の再現としては少し違和感がありますが
メリハリをつけて現代風にアレンジしています。
デカプリオの背景で花火が上がる。
既視感があります。
あの映画を思い出しますね。
★ ギャツビーについて
小説でギャツビーはどのように
描かれているかというと
低階層出身、褐色の肌をもち北欧人(WASP)
ではないことが仄めかされていますが
映画化する際に
人気・実力のことを考えて
レッドフォードがキャスティングされたのでしょう。
それから40年後
レッドフォードと全くタイプは違っても
ギャツビーを演じられるだけのカリスマ性
を持つのは「デカプリオ以外いない」と思いました。
感情表現も、レッドフォードはどこまでも抑制されています。
端正と言うか、控えめと言うか、上品と言うか…
それが彼の持ち味だし。
対してデカプリオの方がオーバーアクション気味
喜怒哀楽がはっきりしています。
★ 語り手としてのニック
(デカプリオ版ニック役 トビー・マグワイア)
主な登場人物は
主人公ジェイ・ギャツビーと
彼が愛情を捧げる女性デイズィ
デイズィの夫トム・ブキャナン
そしてデイズィのまた従弟のニック。
ニックはギャツビー邸の隣に住んでいて
ギャツビーとデイズィの橋渡しを
することになるのですが
彼がこの話の語り手となります。
登場人物兼語り手です。
小説においても映画でも
ニックの視点から見た物語となっています。
※参考
『交錯する映画-アニメ・映画・文学-』
第4章 アダプテーションをめぐるポリティクス
杉野健太郎
→ 次回に続く


