境界線を大切にしてもらいたい | sunset diary

境界線を大切にしてもらいたい

数年前からやたらと日本に興味津々な娘家族。この3年ほど、毎年日本に長期滞在してる。

 

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娘の旦那ちゃんは、幼少期にキューバからアメリカに父一人子一人で移住してきた結構な苦労人。ウチの娘が彼と知り合ったのは大学で。まだお父さんが生前に私とオットを家に招待してくれたことがあって、それが最初で最後のご対面。とてもやさしそうな良い人だった。ウチの娘をとてもかわいがってくれていたらしい。その数年後、お父さんはキューバに旅行中に肺がんが原因の合併症で亡くなり、二人の結婚式も孫二人の誕生も知らずに亡くなった。

 

そんな一人っ子のお婿ちゃんは、

1.娘が賢い←いざとなったら彼女に働いてもらうけど、できれば家にいて子育てとボクの面倒に専念してもらいたい

2.3兄弟← タダでサポートを得られやすい。ボクは一人っ子だから

3.両親が健在でしかも離婚していない←これもフリーサポートが受けられやすい

 

ってのに惹かれたんだと。何度もお婿ちゃんから聞かされている。娘と結婚したら家族から手厚い愛情という名のサポートを受けられるし、自分がたかられる心配がないって思ったんだって。彼は良く「キューバには行きません。だって、僕がエンジニアで妻が弁護士だなんていったら遠い親戚からお金をせびられるのが目に見えているからっ!』と。

 

が、結婚してウチから15分の距離に住みだして彼が気づいたのが、

 

『こんなに近くに住んでいるのに、義両親は自分たちの生活に忙しく孫にまったく関心がない』って事実。

 

私『私は典型ラティーノMomではありません(※ ラテン系ママさんは自身の事より家族の事が第一)。ごめんなさい、それを望んでいるのなら結婚相手を間違えたわね。もちろん娘も仕事を初めて、子どもたちのシッターが必要っていうのなら話は別。私はテニスを止めてでもできるだけサポートに入るけど、フルタイムMomの娘が家にいるのに私が入る必要はないでしょ?』って言ってある。私もオットも、自分の家族(両親や兄弟)とのboundary(境界線)を大事にしていままで来た。これが私たちのやり方。

 

娘はこんな私たちを理解してくれている。『ママとパパは子育て期間が長かった。弟がやっと大学進学で家を出たのはまだ5年前。それまではお父さんの出張生活でロクに一緒に何かを楽しむ時間がなかった。今はクーパーとテニス中心で、彼らの生活スタイルをとやかくいう気はまったくない』と言ってくれたらしい。長男は『もっと関わってあげればいいのに』って、事あるごとに言ってくる。アイツは滅多に家にいない子だったからウチの事情をよく知らないのだよ。

 

で、数年前から長女家族はドイツ移住を考えたり、日本へも行ったりして『日本って住みやすい!!!』って感じたらしい、特にお婿ちゃんが。

 

それは、娘の従妹や私の姉など、いろんな人が手助けしてくれたから。アメリカでは義母(ワタシ)はめったに手出ししてくれないのに、日本での至れり尽くせりのおもてなしに感動してしまったらしいのだ。しかも、何をするにも円安でドルの国の人たちは生活しやすい!って思っちゃったわけだ。←あまい奴らだ

 

可愛い姪っ子のため、従妹の為なら彼女たちが一丸となってウチの娘家族を大事にしてくれるのはよくわかる、短期間の事だし。でもそれに甘えられちゃ困るのよ。このお婿ちゃん、『家族や友達からの手助けを容易く求めるくせに、自分から友達を作ったり、今ある関係を続けるメンテナンスをしない子』なの。ドイツの友達にしても日本の家族にしても、ひいてはアメリカの私の友達関係にしても、どれをとっても一夜にしてできた関係ではないって事。お金で買える関係ではないってことを分かってもらいたい。←これはお婿ちゃんに去年の日本滞在中にさんざん話して聞かせた。

 

これ、まだこの子は理解してないと思う。なぁなぁなラティーノの感覚で付き合ってもらってほしくないの。

 

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私の娘は一応日本で生まれて戸籍謄本もある。

 

先週から彼らはまた4人で日本へ滞在中。今回の滞在目的は、子供たち(孫)の日本国籍収得(?)か何かの手続きに法務省にいくからなんだと。私とオットにはこのへんの事は詳しく話してこないし、私からもあえて聞かない。あの子たちが何したいのかよくわからないし、彼らの行動に一喜一憂したくないから。おそらく、

 

1.アメリカがこんな状況なのに嫌気がさしていて、子供たちの将来の教育に不安(前から聞いていた。一理ある)

2.日本に行けば親戚っていう頼みの綱がある

 

って理由で日本移住を視野に入れているっぽい。

 

そして、それはかなり難しいと私たちはふんでいる。なぜなら、

 

1.お婿ちゃんの仕事関係での移住ではなく、彼はアメリカ時間で仕事をしなくちゃいけないから

2.親戚関係、特に私の姉と姪っ子を容易に使うな!って娘とお婿ちゃんに口酸っぱくして言ってあるから

 

娘より、このお婿ちゃんがアマいの。これってラティーノ的考えなの?親戚だったら助け合うのが当たり前って感覚?そういうの私もオットも超苦手。あと、アメリカ的考えで『お金で解決』みたいなところも嫌。

 

我が家のモットーとして『親しき中、友達も兄弟や親戚の間にも境界線を大事に』ってことを共通の価値観としていままで生きてきたから、それを乱す考え方は受け入れがたい。

 

これが『子供たちの結婚=新しく家族が増えていくって事を手放しで喜べない』って所以。

 

親としては、娘に教育を与えたからには仕事を持って社会貢献してもらいたい。お婿ちゃんにはその辺、是非とも彼女を後押しして貰いたいのに、どうも自分の精神的支えとなって貰いたいって事に固視している感じ。

もちろん子供を産んで育てることも立派だけど、まだ娘は30代前半。20代、30代の人生経験が40代を作るわけで、若いときに仕事をしっかりしないと女性としてその後がないじゃない?娘には『仕事を持ちなさい』って事あるごとにいってるんだけど、下の子がまだ2歳になってないからまったくその辺考えていないみたい。

 

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近年私の友達家族もどんどん家族が増えていってるけど、共通して皆が納得するのが『子供たち家族とは離れて暮らすのが良好な関係を保つ秘訣』って事。

 

私(家族)とデンマークの義両親との関係が上手く行ってたのはほんと、離れて生活していたからだなってつくづく思う。

 

というわけで、お母さんは娘家族にも口出さな~いチュー