
やっと出来上がった Will & Trust
去年の9月に取り掛かった遺言と信託
その後、なかなか弁護士から連絡が入らず、そのまま私は娘家族を連れて日本へ里帰りし、娘たちは日本からドイツへ…、あっという間に年末になって遺言の事なんてコロっと忘れてて、なんと弁護士も私たちの事を忘れていたっていうオチ。笑える。
そして年明け早々、オットが急にデンマークの賃貸物件を売ることに決め、デンマークの各所に問い合わせをしはじめた。彼の考えは『まだ弁護士から連絡ないからその間に物件を売って、すっきりしてから信託を完成させよう』ってな思いだったらしい。
あれだけ手放すのを渋っていた物件だったのに急に着手したのは、身近なところで亡くなる人をよく目にするようになったってのが原因。
ある同僚は、去年奥さんを2年間の闘病の末に亡くし、ティーンの娘と11歳の自閉症を抱えた息子を抱えている。しばらくの間、奥さんの両親がこの州に越してきて面倒を見てくれているらしいが、この家族、TrustもWillも作っていなかったからいまでも法廷関係(Probate)でてこずっているそうだ。ウチの近所のDとSの所も、Will は作っていたけど、銀行をTrustに入れていなかったから、死後1年経っているのにまだ終わっていない。Probateってお金も掛かるし厄介だー
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この夏、あることがきっかけで、オットにキレた。
私『I see. 自分の事には超身軽ですぐさま事を起こすのに、あれだけ弁護士に催促の電話をしてっていってるのにソレは無視なのね。私が明日死んでも後悔しないでね。事後処理に翻弄するのはあなただから。しかも子供たち、特に娘に迷惑をかけるってのをよーーく考えた方がいいわ。That's all』と。
ドイツに住んでた時、ドイツ人の旦那さんを持つ日本人妻はすべて旦那さん任せで恵まれてるなーって思ったし、アメリカに来ても同じ。ウチは夫婦そろってどこでも外国人だから、私にはそういった当たり前(?)のサポートがないから自分でどうにかするしかない。
銀行や保険を初め、ほとんどの事を私が管理しているけど、今回のTrustの作成は、Intake Formや各種書類をそろえることまで二人で着手していた。オットはオンラインでのZoomミーティングを拒み、On site(弁護事務所へ出向く)を望んでいたので、いつも『僕のスケジュールにあわせて予約を取る』って言ってたくせに5月から伸ばし伸ばしになっていたのだった。だから私はキレた。
※5月にデンマークまで行き、物件売買の最後のサインを済ませてきたのでその後に弁護士とミーティングしたかったらしい
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で、オットは私が電話口でキレたときに「ハッ!」としたのか、その足で弁護事務所まで行き予約を取ってきた(出来んじゃん!)あちらの手違いでウチの存在をすっかり忘れられていたので、とにかく平謝りだったらしい。まぁウチものんきなもんだったのでお互い様なんだけどね。
その後トントン拍子に事が運び、って当たり前で、2度のミーティングを終えての最終ReviewミーティングにはExecutor(執行者=私たちが両方亡くなった場合の執行者)である娘を連れて行った。娘の専門はEstate Lawではないけど、Trustの中身を一緒に読んでもらっているとかなり安心だ。さすがで、私やオットとの着眼点とは違ってするどい質問をしたり、弁護士の説明に上手く補足をしてくれて助かった。足しになったわ、娘ちゃん!伊達にロースクール卒業してないわ![]()
後日出来上がった書物を受け取りにいって知ったのは、この信託をどこに保管するかってこと。てっきり銀行のSafe deposit box かなんかに保管するのかと思ったら『それは絶対にやっちゃだめ』と。①銀行は営業時間や土日が休みでアクセス不可能な場合が多い、② Executorは銀行のboxへのアクセス権限はないからまず裁判所に申請する事から始まるなどなど、他にもいくつか理由を挙げられて、とにかくTrustは手元に置いておかないとダメなんだって。『Fire proof safety box(金庫)を買いましょう』と。即、アマゾンでオーダーしましたよ。これがまた重いのなんのって!!!配達してくれた人、ありがとうでした!ドイツの家には壁に埋め込まれていた金庫があって、アレは子供たちが気に入ってて、中にはなんと、お宝シールや貴重な(?)ポケモンカードが入ってた![]()
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遺言と信託、そしてもう一つ、Living Willをしっかり決めた。痴ほう、アルツハイマー、そして事故や病気で昏睡状態になって、自分ですべてを判断できなくなった時の『代理で判断してくれる人』の設定。私たちの場合、まずは夫婦お互いが代理人なので、このLiving Willは個々それぞれが自分の意思を書き留めた。延命治療はどこまで?緩和ケアはどのくらい?最後を迎えたい場所は?などなど。延命治療は必要ないけど、最低限の衛生管理はお願いします(薬や手当はいらないけど、尊厳として身体を拭いてもらうとか)など、いろんな項目をお互いチェックして、第三者も参列して皆がサインした。
これ、質問を一つ一つクリアしている段階で息詰まった。私とオットはもう35年以上一緒だし、この歳だからお互いの思いのほとんどを知り尽くしている。だから「こうだよねー、あーだよねー」みたいに質問に答えられたけど、もっと若い人や、夫婦関係があやふやな人は、この段階で『ちょっと今はコレをクローズできません」って、足踏みするひとももちろんいるんだそうな。
だよね、これって20年前だったら作れなかったと思う。
Living Will ってのは終活プロセスの一つなんだと思った次第。