アメリカでの反応に少し安心した | sunset diary

アメリカでの反応に少し安心した

ウクライナのニュースが一気に吹っ飛んだオスカーナイト事件。

公衆の面前で、しかも世界中に生放送されてるって認識があるなかでのひっぱたき事件、暴力でねじ伏せようとした方が断然悪い。子供達に「手を出さないで口で抵抗しなさい!」って言いきかせてるのを、オトナが生番組でやっちゃったんだよ???

 

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私はあの夜テニスチャンネル観てたんだけど、ケイタイいじりながら観てたら日本の友達からのラインで「オスカー見てる??日本の映画がオスカー取ったよ!」って言うんでチャンネル回したところだった。

 

日本の映画の受賞場面は見逃したけど、久々にケビン・コスナーのスピーチ見たりしてじーーーんと感動してたの。そしたらアレ。初めはこれってセットアップ(やらせ)??って思ったけど、どうも違う感じ。それでもクリス・ロック(CR)はアドリブであれこれ辻褄合わせていたけど、やっぱりウィル・スミス(WS)が放送禁止用語で喚いてて、『あ、これってほんとに怒ってる』って理解した。

 

なんでセットアップか?って一瞬思ったのかというと、ウィルスミスの反応が矛盾してたから。

 

だって、CRがジョークを飛ばした時にカメラがWS夫婦を捉えて、その時のWSは笑ってたんですよ。そして、奥さんは「Geee(ジーザス…)」って口が読み取れて、呆れて目を回すジェスチャーをしてたから。

 

そしてその後、CRへカメラが切り替わった瞬間にいきなりWSがつかつかと壇上に上がってスラップしたんで、どれもがセットアップにしか思えなかった。ひっぱたいたのも、真似しただけだと思ったくらいに早くて、ほんとに顔に当たってたとは思わなかった。

 

その後、「オレの妻の名前を出すな!」って、Fワード交えて叫んだ時も、え?これって何?アカデミー賞っていつからこういう演出するようになったの?って思ったくらい。なかなか理解できなかった。

 

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私はもとからWSが好きではなかった。というか、どうでもよかった。子供から妻も含めて、実生活も売り物にしている、ショウビズどっぷりの人だから。演技がよかったとしても、重みがない人だなって思ってたから。だから彼のこの映画も観ていない。そもそもセリーナ好きじゃないし(苦笑)ヴィーナスは好きだけど。
 

 

そして私のいままでの彼に対する感情は、彼のオスカー受賞スピーチで確かな物になった。

 

 

泣きながらアカデミーに謝罪したけど、CRへの謝罪はなかった。自分の行いを「妻を愛しているからの間違い」みたいに言い訳してた。誰が真実かっての!そして、『さっき、デンゼル・ワシントン(DW)に諭されたんだ。”人生の頂点に立った時には気を付けろ。悪魔が近寄ってくるから。”って』と。その時にちらっと映ったデンゼルの顔を忘れない。

 

なんていうか、デンゼル・ワシントンみたいな知的路線の黒人俳優や女性政治家が、自らの清い行い故に尊敬されて、地位向上に努めているのに、こういった暴力を使う一人の愚か者のおかげでまた黒人の地位が振り出しに戻るって感じかな。デンゼルはそんな悲しい顔をしていた気がした。この馬鹿者が…、って思っていた顔だった。明らかに怒った顔だった。

 

アカデミー賞が一気にチープなものに見えた。せっかくケビン・コスナーのじーんとくるスピーチを筆頭に、ケネス・ブラナーやアンソニー・ホプキンスなんかで更に重厚感を増していたのに、アノ男がすべてを台無しにしたよ、みたいな残念感満載。

 

私はクリス・ロックのブラックジョークは嫌いじゃない。彼は学問はないかもしれないけど、とてもキレる男なんですよ。とても努力家だとお見受けしてる。以前、CNNのラリー・キングのゲストにでて持論を述べてたけど、さすがな話術の天才だし、他の黒人コメディアンとは一線を画しているのは普段から知っているから。今回も辛口のスタートだったけど、GIジェーンジョーク彼らしくてギリギリOKだと思う。
実際の所、標的となったジェダだって、「じーざす。。。」みたいに目回していたけど、あれは突然自分に話題振られて、しかも旦那であるWSも噴出してたからそれもあっての「じーざす。。。」ってことでしょ?それを、自分が噴出しちゃったことをもみ消すかの如く、CRをビンタしにわざわざデモンストレーションしにいったウィル・スミス。。。これこそジーザス…って言いたい。

 

彼にはデンゼルの言う通りに魔が差しただけなんだろうけど、ほんとに悪魔は忘れて時にやってくる。つい、いつもの性分がでちゃったって感じかな。代償は大きいですよ。

 

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あれで思ったけど、今となっては彼が何の映画でオスカーもらったのかも忘れてしまいそうだったけど、テニスの試合中の暴言や暴挙で数々の警告を受けたセリーナのお父さんの映画なんですよね。

 

結局あの映画、彼女たちもケチ付けられた形かな。

 

 

 

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なんで今頃このニュースについて書いたかって、日本ではクリス・ロックを責める報道が多いのが気になったから。裏を知らないのに、ただ「奥さんの事を侮辱されたから殴ったのはしかたない。男らしい」とか言われてて、え???うそでしょ???って思ったから。北斗昌さんなんて、自分の夫がこうしてくれたら嬉しいみたいなこと言ってたけど、それとこれとは別でしょう。人が他人に手をあげていい場面と悪い場面てのはある。

 

この21世紀、あの場面でもし自分がジェダだったら、「こんな暴力ファーストの愚か者が旦那なんて恥ずかしい!」って思うものではないのでは?TVの生放送、あの場面でアレはアウトでしょう。いい気になり過ぎですね。まったく何様なんだよ?って話。

 

 

 

半分以上のアメリカ人もそう思っているってのが救われた。

 


Will Smith slaps Chris Rock: Alec Baldwin, Whoopi Goldberg, weigh in (usatoday.com)

 

 

 

Mia Farrow  も言ってるけど、「あの辛口ジョークはクリス・ロックの仕事よ?彼はコメディアンなんだから」

 

オスカーなどのショウビズの世界ではあの手のジョークは普通だし、今回のジョークもポリコレで引っかかるならこの世からコメディアンは抹消されちゃう。

 

 

間違えてはいけない、

 

 

クリス・ロックはオスカーというショウが売り物のセレモニーであのジョークを飛ばしたわけで、ノーベル賞授賞式で科学者たちの前で述べたジョークではないって事。

 

あの手のジョークを良しとしなかったらこれからの世の中、ほんとにお先真っ暗です。
 

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クリスロックはさすがだ、これ以上問題を大きくしたくないから訴訟とかおこさないらしい。

 

 

彼の方がよっぽど賢い。

 

 

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この問題、黒人同士のいざこざだったのが唯一救いかな。これが白人が絡んでたらこうでは済まなかったから。またセリーナみたいに「女性蔑視だ」とか、「人種差別だ」ってすり替えかねないから。今回は「病気をネタにして!」で終わり。

 

ウィル・スミスや奥さんの謝罪文は、おそらく彼らの弁護士やコンサルタントを通して次々と出せれているけど、どれも本人の言葉じゃないし。

 

所詮、ショウビズで生きている人達の話しだから、これ以上くだらないことにニュースのヘッドラインを持って行かないで欲しい。