日本人らしくディプロマティックな対応で
先日のシングルスの試合、私を含めて3人で敵陣へ乗り込んだ。
その内の一人、シャロンが13歳くらいの娘を連れてきてて、試合を始める前から雨がぱらついてきたのでコートサイドの屋根が付いてるベンチに招き入れていた、ウロチョロする年頃の子供じゃないし。で、この子をそのままベンチに置いたままお母さんのシャロンは自分たちのゲームを始めた。私とジェニーはそれぞれ自分たちのコートへ行って試合を始めてた。
私とジェニー、それぞれ終わってからシャロンのコートの娘がいない方の逆側のベンチに座って彼女たちの試合を観戦してた。その時にシャロンの相手、ケリーがずいぶん荒れてるなとは気が付いた。自分が劣勢だからかな...と単に思ってた。試合はマッチタイブレに持ち混み、接戦でシャロンが勝った。
そこでドラマが始まった。
相手がボールに八つ当たりし、ネットをぶっ叩き、シャロンに対して何か怒鳴ってる。その後ケリーは反対側にいた私とジェニーの所につかつかとやってきて、
『あなた達、私がなんで怒ってるかわかる?あの子供がボールをこちらに転がしたり、コートチェンジのたびに母親にもう終わった?早く帰りたいって訴えてたのよ。あの邪魔のせいで私のプレーが乱れた。これは協会にレポートするわ!最悪な試合だった!』と捨て台詞を吐いて去って行った。私もジェニーも目が点。一応『そんな状況だったなんてちっとも知らなかった。お気の毒です』とは言ったけど聞く耳持たんって感じだった。
もう夜10時近かったし、私達もみなクタクタだったから、シャロンとも少し話しただけでその夜は終了してた。
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翌日、シャロンから詳しく説明が入った。
・ 相手のケリーは娘がベンチにいることに対して始終何も言ってなかった。だから居てもいいのだと思ってた。
・ 試合が終了した時、あなた達も観てたと思うけど、ボールに八つ当たりして、ラケットでネットをぶっ叩き、私の娘がどれほど邪魔だったかをFワードを交えて一気にまくし立ててきた。
・ もちろん試合終了での握手もなし
・ もし娘が邪魔なんだったら言ってくれれば外に出したのに、試合後に言うなんて最低。スポーツマンシップの欠片もない。
・ あれだけ娘の前で怒りまくったのでもちろん娘は帰りの車の中で泣いてた。
・ 旦那に説明したら、娘を侮辱されたんだからこっちこそ協会にレポートを出すべきだっていうんだけど、事を大きくしたくない
私も事を大きくしたくなかったので、その日の事は私、シャロン、ジェニーだけで会話してた。双方が承知していたとはいえ、子供をコートサイドに入れたのはシャロンの責任だし、ケリーが大人げない行動を取ったのも問題がある。二人の問題だからこれ以上事を大きくするのはやめようって事でこちらからはレポートは入れなかった。
そしたら昨日、協会のコーディネーターから私へ ”player with child on court” と題してメールが入った。
『こういったメール、特に子供が絡んだメールを送るのは自分自身とても嫌なのですが、立場上、キャプテンであるあなたに注意を入れなければいけません。あの晩、こういった事がありました。USTAのルールとして下記にある通り...子供とペットをコート内に入れてはいけない決まりがあります。相手チームも子供がいる身、レポートする以上のクレームはしたくないとのことなので、私からの注意を入れるだけで終わりにしたいと思います。あなたのプレーヤーにくれぐれも注意しておいてください』と。
私からはの返事は、
『あなたに嫌な仕事をさせてしまって申し訳ありません。私はあの夜あの場に自身の試合もあったので居ました。私からの見解も述べさせてください。あの場にいたケリー以外の誰もが彼女が不満を溜めていたことに気が付いていませんでした。子供といっても13歳の子、彼女がベンチにいたのはお互いの承知の元だと誰もが思っていました。もっとお互いがコミュニケートして早くに対処していたらと悔やみます。
確かに終わってみれば子供が居たことに寄っての邪魔だとのクレームはごもっともですが、ケリー自身も大変大人げない行動や言動を子供の目の前で取った事も問題だと思います。私達3人はこの問題はシャロンとケリーだけの問題だと解釈し、チームメイト全員への告知もしませんでしたし、協会へのクレームも入れませんでした。事を大ごとにしたくなかったからです。
今回の事はとても残念でしたが、相手チームはレポートだけで、それ以上のアクションを起こさないとの事を感謝します。また、協会も同じ認識だという事にも感謝します。シャロンにはもちろんすべてを伝えておきます。お騒がせしました』
さて、シャロンへの報告をどうしようか考えた。彼女は電話した時にかなり憤慨してたからここが難しいのだ。子供の行動に対して、実の母親と他人では感じ方が違うから。
結構他人の子供が怠慢な行動を取っても気にならないけど、自分の子供がそうだと気になるってのが日本的(ワタシ的)感覚だけど、シャロンは自分の子供がウダウダしててもあまり気にならない人だってのは気づいてた。彼女はゾーンに入っちゃったら自分の事しか頭にない。しかしこの日の相手、ケリーはそれが頭にきてた。だったら『悪いけど子供をコート外に出してくれる?』って言えば良かったのに。ほんと、どっちもどっちなのだよ。
しかし、シャロンにストレートに『あんたの子が事の原因だったんだよ」とか言ったら逆上しちゃうからね、そこをうまく説明するにはメールより電話だと思ったからまた電話入れた。
『結局、相手チームはレポート入れたみたい。だけどそれ以上のクレームは入れないらしい。協会も子供が関わっていたことだからこれ以上大ごとにしたくないって。でも私は協会はシャロンと娘が経験したあの場面を知る必要があると思うからその旨は報告いれといたよ。言われっぱなしは納得いかないし。シャロン、ということでこの件はこれで終わりにしよう。頭に来たけどこれ以上話を行ったり来たりさせるのは良くない。あなたの言うようにこれはお楽しみテニスなんだし、賞金が掛かってるわけじゃない(苦笑)ケリーが childish(子供っぽい)だったって事で〆ましょう』
ホントにレポートいれたんだってシャロンもびっくりして、娘の前でのFワード炸裂な言いがかりで超頭に来てたけど、昨日の私との電話ではこれで終わりにしようと納得してくれた。
一件落着。