犬を迎え入れる敷居が低いアメリカ | sunset diary

犬を迎え入れる敷居が低いアメリカ

アメリカってドイツよりも簡単に犬を家庭に迎えられるんだなって、自分が犬を持って初めてその実態を知った。そもそもドイツって、犬を飼うにあたり、犬税を自治体に払うし(中世後期には既にあった制度)。ブリーダーから犬を買うときも、保護施設から迎え入れるときもとにかく敷居が高いんですよ。犬は大事な家族だから。

 

そこいくと、アメリカはブリーダーも多いし保護施設もかなりの数があるし、だれもが犬を飼っている。ウチの通りなんて、飼ってなかったのはウチともう一軒だけだったけど、結局去年どちらの家も犬を迎え入れたワケで、これですべての家に犬が居る。これって凄い率だと思う。

 

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年末に聞いた話には心底腹が立った。私のママ友のお姉さん(ジャッキー)の話。

 

ジャッキー家族は高校生の娘が二人いて、既に犬を飼っている。旦那さんが去年夏前に失業し、しばらく家にいたし、娘たちも家にいて退屈していた。そこで、今の内に2匹目をシェルターから受け入れようと旦那さんが言い出した。娘たちは「猫がいい」と言っていたが、そうこうしているうちに旦那さんが勝手にハスキーを家に迎え入れた。ハスキー、運動量がハンパなく必要なハスキーですよ。

 

もちろん娘達は散歩に連れ行く気はゼロ。今現在飼っている犬は小型犬だから庭に離しておけば勝手に運動してくれるのに、『なんでハスキーだけ特別散歩に連れて行かないといけないの?私達は猫が欲しかったんだし、パパが散歩に連れていけばいいじゃない』と。

 

夫婦そろって運動嫌いで二人とも肥ってるんだけど、それでも頑張ってお父さんがハスキーを散歩に連れて行くのは一日一回だけ。そして旦那さんはほどなくして仕事が見つかり、リモートだけど、散歩に連れて行くのが面倒になった。

 

と、そこで事件が勃発。

 

娘達もこれまた勝手に子猫2匹を友達にもらって家に連れてきた。自分たちの部屋で飼い始めた2日後、目を離したすきになんとハスキーが子猫を殺してしまったのだ。そしてまた数日後、もう一匹もやられちゃった。ここで結局ハスキーが悪者になり、たったの2か月でこの犬はCraigslist にだされ、『子供のいない若夫婦、二人ともリモートワークで時間があるので是非引き取りたい。ハスキーを買うのが夢だったの!』って人に譲ったらしい。なにこれ?!この夫婦もリモートが終わったらまた犬を放棄するかもしれないじゃない!

 

ママ友も、ジャッキーがハスキーを迎え入れたときに「ハスキーがどんな犬か理解して受け入れたの?運動が1にも2にも大事って犬だから安易に受け入れる犬じゃないわよ』って言ったらしいけど、彼女は旦那さんを阻止できなかったと。そんなバカな。犬ってそんな簡単に受け入れて、やっぱり手におえないから誰かもらってくださいってものじゃないでしょ?

 

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虐待や飼育放棄された犬を保護する施設は確かに大事だけど、そもそも犬の数が多すぎなのが問題なんじゃないのか?保護施設を立派にしたり、『ブリーダーからでなく保護犬をアダプトしましょう!』って運動はとても大事だけど、生まれてくる犬の数を減らす事が先決でしょう。おかしいよ、この国。Craigslistみたいに個人売買も許しちゃダメでしょう。お金を掛けるところが間違ってる。犬が完全なる商売道具になってる。ブリーダーは1頭につき生涯2回だけの出産とか、産む事を制限したり、ふさわしい責任のある人間しか犬を飼ってはいけない、しかも税金を払うくらいの義務を与えるべき。アメリカは犬を飼う敷居が低すぎ。

 

 

パンデミックが終わったあと、この国での保護犬は増える一方だと思う。