us open 2020 あれこれ
プロテニスの試合がなかった半年近くのブランクで、すっかりテニス観戦熱が冷めてしまっていた。
この全米だって大した選手(失礼)がでないし、またジョコビッチの一人勝ちかよ…みたいな感じで観戦にエンジンが掛からなかったんだけど、ダブルスだけは観てた。で、これもまた知らないカタカナ名(笑)の選手ばかりでイマイチな関心だったんだけど、なかなかどうして、アザレンカ/ケニン、シーゲムンド/ズヴォナレーヴァなどの『シングルス専門』がダブルス職人にケンカ売ってる感じのテニスが面白くて結構はまった。1,2,3パンチで終わっちゃう男子ダブルスよりよっぽど面白かった。
で、何と言ってもこの女子ダブルスでのベストプレーヤーはシーゲムンド(ラウラ)だ。いかなる時も自分を奮い立たせ、ヘマをしたらそれをすぐ忘れて次のポイントは絶対とる。パートナーのヴェラちゃんがダブルフォルトをしちゃったら、彼女のプレッシャーを取り除くために次のポイントも絶対仕留める。セミファイナルでの最後の数ゲームは焦りがでて幾つかミスしたけど、そしたらヴェラちゃんが代わりに安定してきた。
ファイナルも同じようなゲームプラン。お互いが足を引っ張らないでカバーし合う、ミスは忘れる、over play (焦った余計な動き)に陥らない、どんどんこちらから仕掛けて相手を圧していく。
ヴェラちゃんは10年くらい前にダブルスでGSとってるんだよね。今回ママさんプレーヤーとしてシングルスではアザレンカ、セリーナ、ピロンコヴァがもてはやされたけど、ヴェラちゃんもママですよ。シングルスでは1週目に敗退したけど、ダブルスで優勝しちゃったよ。
即席ペアだったらしいけど、ラウラのガッツにヴェラちゃんがしっかり応えて楽しいプレーだった。毎試合後、カメラの前ではは絶対にハグしてなかったし、ディスタンスを常に保ってたけど、さすがにファイナル終了後はラウラが審判に『Can I hug her?』って恐る恐るきいて、審判も『Go ahead』って許してあげてた。そりゃさ~勝ったら抱き合って労いたいよねー
おめでとう㊗
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女子シングルスはヴィッカ(アザレンカ)が勝つと、前哨戦優勝の戦いっぷりをみておもってたけど、結果はなおみちゃんだった。なおみちゃんのquarter final と semi finalをみたら「なおみちゃん」だなって考えを新たにしたわ(笑) 彼女は他の女子プレーヤーより一つ余計にギアを持ってる。そのギアにいつシフトするかは彼女にも実のところ分からないのかもしれないけど、そのギアにシフトされたら誰も太刀打ちできない。
ファイナルでの3rdセット。最後の数ポイントのヴィッカも大したものだったけど、それを上回ったのがなおみちゃん。心がまっすぐ、自分のテニスをしてますってのが始終感じられた。
すがすがしく、スカッとした勝ち方で堪能した。セリーナみたいなドラマクイーンに邪魔されなくてよかった。
なおみちゃん、またよくやった!おめでとう㊗
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男子シングルスは・・・このカードしかないのかね?って感じだったけど、最後の2セット、ティエムが巻き返したころから楽しくなってきた(初めの2セットはtvつけっぱで観てはいなかった)
サーシャはこの大会で数試合みたけど、相変わらずなウォズニアッキか?ってパッシヴなプレーだったし、Semi finalもたまたま勝った、『これでファイナル行けちゃうの?』って質の悪さで、ティエムに勝ってほしかった。
ティエムはセミファイナルまで完璧な『僕のテニス』を展開してたし、Semi-finalではメドベジェフにしのごのいわせずストレートで仕留めてファイナルにきた。で、この二人がGSのファイナルか、まるでATP500のファイナルかってカードだったけど、それでもファイナルセットは楽しめた。
ティエム、(確か)4度目のGSファイナルでの優勝、おめでとう!ロジャーを筆頭にトップ3がいないなかのタイトル獲得だけど、勝ったもん勝ち、もらったもん勝ち。
この記事↓の最後の一行が良い。
Thiem will tell...
Time will tellに引っ掛けてるよね。
このファイナルカードが、ロジャーなどのビッグ3の王者からの世代交代を意味するのか、それともThiemが one hit wonder (一発屋)で終わってしまうのか、それはThiemが教えてくれるってこと。
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無理やりおっぱじめた全米オープン。USTAが名誉をかけ、スポンサーにお金をたんまりださせ、しかも優勝賞金にディスカウントなしで挑んだこの大会。しょっぱなからプレーヤーがコロナに感染してたから国に返されたり、感染者との濃厚接触とみなされたプレーヤーのなかでも平等じゃない対応も指摘されたし、お先真っ暗な感じだったけどなんとかごり押しスタートでぶっちぎったイベントだった。
TVのこちら側も2週目に入って無観客スタジアムにも慣れてきたと思ったらジョコビッチのアレ。彼の行い自体はルールに基づいて「一発退場」ってことで終わりになってよかった。
一人荒れ狂ってた解説者の「ジョニー・マッケンロー」が気になったけど...
ジョニーマック:『大会レフェリーーは彼(ジョコ)がいかに偉大なプレーヤ―なのかを考慮すべきだ!』とか持論をあーだこーだと怒り心頭でホザいてたんだけど、その後が良かった。
スタジオ(司会進行、ジェームス・ブレイク、クリス・エバート)とジョニーマック、弟マック、そしてジョコに一発退場を言い渡したトーナメントレフェリー(責任者)のSoeren Friemel を交えた質疑応答が始まった。レフェリーのフリーメルは、
『確かに偉大なプレーヤーのジョコを試合から一発退場させるのは辛かったです。しかしルールはルールなんです。例えランク下位の選手だったとしても、世界第一位のプレーヤーだったとしても、ルールは同じ。私は誰に対しても同じ対応をしたでしょう」
この一言を聞いたときのジョニーマックの苦虫を嚙み潰したような顔、忘れられないわ(笑)『ぎゃふん』って効果音が聞こえたよ(爆)。フリーメルのコメント以後、ワーワーしなくなったのはジョニーマックも年取った証拠だな。
スタジオのエバートも意見を述べ、その後のブレイクの一言も良かった。『ボクはあなた(エバートを指して)のようなレジェンドではないから、いちプロテニスプレーヤーとしての意見を述べさせてもらうと、レフェリーの決断にありがとうと言わせてほしい。ノバクは確かに偉大なプレーヤーだし、例え故意にボールをぶつけたわけでないとしてもルールはルール。そこをレフェリーがジャッジしてくれたことに、その他大勢のプレーヤーの代表として彼の決断に敬意を表します』
コレでジョニーマックにはとどめを刺した感じ(爆)すかっとしました
2年前の女子ファイナル事件、あのセリーナがなおみちゃんの初勝利に泥を塗った行為のあとも、「女子蔑視だ」とかなんだと話をへし曲げるのをたくさん見てきたからね。後日談はいろいろあったみたいだけど、とにかく決断がはっきりと決まり、ジョコがセリーナみたいにドラマをおっぱじめないでホッとした。
話しはまったく違うけど、アメリカってなんてったってレストランでの「オリジナルメニュー作り」の天才だからね。たかがバーガーにレタスじゃなく、ほうれん草にしてくれとか、トマトは要らないから代わりにアヴォカド入れてとか、Substitute作りの天才でわがまま。これ、他国にいっても通せると思ってるし。
それがエスカレートして自分の間違った思い込みや行動が発端なのに、話をすり替えてどうにかしてごり押しもする。世の中言ったもん勝ちってのはあるけど、間違ってることをいかに正当化するか、しかもパワー(特権意識)で押し通したりすることを嫌ってほど目にしてるから、このレフェリー(彼はドイツ人。元審判)のひと言に久しぶりにスカッとした。
ルールはルールなんです。そこからMove onすることを外野も学ばないと。
ってことで、なんだかんだいって2週間堪能したイベントだった。テニスそのものを楽しめた感じかな。
やっぱりテニスは最高だ!これだけ書いてスッキリ(笑)