誰にでも起こりうる話
いつも隔週でウォーキングを一緒にする友達と、2週間ぶりに歩いた。
「xx(彼女の旦那さん) and I have someting to tell you.... / xx と私はあなたに言わなきゃいけないことがあるの...』
ってな切り出し方だったので、「ちょっとやだ、引っ越すとか言わないでよね!」とか言ったら、『う~ん、似たような事になるかもしれない』と。
旦那さんが先週、突然解雇されたと。
彼は53歳で、大手の企業の社内経理グループのトップに立つ人だ。この日は彼の直属のボスも一緒に解雇されたと。8月1日まではこのまま仕事をし(引継ぎがあるから)、その後は半年の給料が出るとのオファーだが、首切りには違いない。系列会社や他の州へすんなり移行することはできない。エンジニアじゃないから。
彼くらいの役職になると、会社としてはまず 1.賃金が高い 2.だったら、もっと給料を安くできる若いCPA(会計士)を雇おうという構図があるそうだ。
彼は8年前、ペンシルベニアからここへ転勤(栄転)で引っ越してきたんだけど、当時も含めると15年ほど同じ会社に勤めていた。で、ここへきていきなり寝耳に水の仕打ち。私は鳥肌がたった。
彼女の所は大学生一人、来年大学進学する子が一人、そしてまだ5年生の子供と、これからもお金のかかる子供達が3人いる。彼女自身は仕事していない。まぁ、いざとなったら能力はある人だから仕事できるだろうけど。
とりあえず、旦那さんはこの地域で仕事を探す予定だけど、州内で引っ越しってこともありうる。半年以内にみつからなかったら州外にでないといけないかもしれない。旦那さんはとてもポジティブな人だし、有能なひとだからきっと仕事はすぐ見つかるとおもうけど、減収は免れないだろうと。
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2週間前、私の他の友達の旦那さんも、『会社の業績が良すぎて(!)大手の目に留まって突然買収されてしまい、現在の直属の上司であるCEOはうまく大金を手にしてリタイアしてしまった』ってニュースを目の当たりにしたばかり。
こちらの旦那さんもかなり上のポジションの人で、そのうまくネゴシエートしたCEOには、『君のポジションは安泰だから心配しないように』と言われたが、吸収合併されてしまった後は、その口約束だって保証はない。まだ大学生の子供がいるし、彼自身、まだ50代半ばで働き盛りだ。
どちらの旦那さんもバリバリのやり手だし、リーダーシップに優れた優秀な人だ。逆に、要領よく自分に与えられた仕事のみして、時間通りに出勤して退社してって最小限の仕事してるひとだっているのにって悲しくなったね。
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どちらの旦那さんもとてもやさしい人なんだけど、解雇にあってしまった方の旦那さんはとても健気で涙が出た。
先週は奥さんの方の誕生日があったんだけど、その日に解雇されたことは妻に打ち明けなかった。翌日も、私たちを含めてケーキを食べる機会があったんだけど、もちろんこの時も言わなかった。場の雰囲気を台無しにしたくなかったから。
で、週末にビーチハウスに行ったとき、妻と二人きりになった時に「実はね…」と打ち明けてきたらしい。
『彼が一人で何日も打ち明けられなくて苦しんでいたと思うと、申し訳ない気持ちで涙がでて、その後大声で怒鳴り散らしちゃった...日頃私は汚い言葉を発することはないのに、大爆発しちゃってコントロール聞かなくなっちゃった...」と、友達。
私もこれきいて、彼がかわいそうで涙出ちゃった。と同時に、一家の大黒柱が仕事を失うってとても恐怖だと感じた。今まで何度も私の周りで起こってきたことだけど、久ぶりにガツンときて、本当に恐怖だと感じた。
誰の身にも起こりうることだとは思うけど、アメリカだと支出がハンパなく多い生活しているから、並々ならぬプレッシャーなんじゃないかと思う。彼と私のオットも仲が良いので、この話を聞いたらショックだろうな。
彼にうまく仕事が見つかり、この暗いトンネルからはやく抜け出せられますように。