On the basis of sex | sunset diary

On the basis of sex

年末年始の忙しい時期に公開されてたこの映画。

 

昨今流行り(?)のジェンダーテーマの映画だったので、ボヘミアンラプソディーで忙しかった私は劇場に観に行かなかった。

 

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女性の地位向上に尽力し、1993年からは Spreme Court Justis (アメリカ最高裁判所の判事)として25年以上現役でアメリカの法のトップにいる、Ruth Bader Ginsburg /ルース=ベーダ―・ ギンスバーグ(RBG)の実話に基づいたストーリー。

 

国外での知名度はヒラリーに劣るだろうけど、彼女はアメリカではアイコン的な存在で、若い女性たちの教祖の様に崇められている女性だ。トランプのせい(?)でヒラリー熱は下火になったが、ギンスバーグは地味に慕われ続けている。そんな『努力の塊』の彼女の実話。

 

この映画はどうせなら娘と観たかったので、今週一緒に家で観た。

比べては申し訳ないが、娘もGinsbargのように一途で堅い(?)ところがあり、正義だけで突っ走るところがそっくりで何度も心の中で苦笑いした。

 

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口頭弁論の予行演習を家で行う場面が印象に残った。RBG(ギンスバーグ)は普段は大学で教鞭をとっているので、法廷での口頭弁護には慣れていない。なので知り合いの助けを得て家で練習するんだけど、質問に熱くなりカーっとなって自滅してしまう。

 

あの場面観て娘が、『私は口頭弁護が苦手。逆に、家でじっくりケーススタディして、寝ながらあーしよう、こーしようって考えて作戦を練るのは大好き。ゆくゆくは私も大学で教鞭に立ちたいくらい。だから、ナマ弁論であらゆる角度から攻められるのは苦手。何度か弁論の授業で訓練したから、いざとなったら肝が据わって私は喋れるんだって自信は付いたけど、あの緊張感は一生慣れないと思う』と。

 

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ハリウッド映画だから、法廷シーンをクライマックスにもってきて手に汗握らせることを忘れていないんだけど、観る者は、流行りのジェンダーマターのみにフォーカスしないでほしいと思った。近年はそれが行き過ぎて女性や弱者の権利が前面に出過ぎ、個々の行いが二の次になっている感が否めないから。面と向かっての対立は好まないくせに、SNSを使ったMe too 運動などにはケイタイ握ってソファに寝そべったままでお茶の間から参加してくる世の中だから。

 

この映画は、彼女を含めた歴代の女性による涙と尽力があっての『今の女性の権利』を訴えたいんだろうけど、私はそれより夫婦愛と同志愛を感じてほしいと思った。お互いを助け、夢に向かって二人で歩む姿に感銘を受けたから。

 

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夫婦で参加したパーティの場面も印象的だった。

 

夫であるマーティンは、自身が専門のTax についてサロンで熱弁を振るっている。妻のRBG はその夫をみつめながら、隣の部屋に固まっておしゃべりしてる大勢の奥様達をチラリとみる。どちらに参加しようか一瞬考え、結局は夫が熱弁している輪の方に入っていく...

 

あの場面が実話なのかは定かでないが、私は彼女には女性達の輪に入っていくことの方が恐怖なんじゃないかと思った。つまらなそうとか、軽蔑とかが理由ではなく、何事にも一生懸命で優等生な彼女にとっては、あぁいった女性たちの輪での会話は苦手なんじゃないかと思った。

 

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この映画は、RBGの甥(夫、マーティンの姉の息子・脚本家)が、叔母に映画化の話を持ち掛けて実現したそうだ。映画の制作にあたっては、RBGの娘のジェーンもエピソードの収集に協力している。もちろんRBG自身もストーリーや主演俳優の決定に一役かっている。彼女が注文を付けたのは、『夫、マーティン役を務める男優は背が高い事』だったらしい。そして、Arnie Hammer をみて、一目で気に入ったそうだ(笑)

 

 

Armie Hammer って近年よく映画に出てるけど、このマーティンの役はとっても格好よかった!ステキ過ぎて私もドキドキしたわ(笑)