一人暮らしは長生きの秘訣だけど問題もでてくる
去年10月に里帰りした私には2つのミッションがあった。その内の1つは83歳の母の老人介護申請をすることだった。
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日ごろは母の近くに住む姉が面倒を見ていて、たまに兄も顔と手と車を出すってスタンスだ。アメリカに住む私はラインで口を出すだけ(笑)
私にできることは、姉と兄との連携をとったり、母から彼らに直接言えない事をチクったり、たまには姉が吐きだす愚痴を聞いて、姉に電話口で思いっきり泣いてもらうって具合に、家族の庶務課部長としてそれなりに日々奮闘している。
で、10月の庶務課部長のミッションは、介護申請をしてくること。なんでも、介護保険に入っていても、例えば急に骨折とかして在宅介護が必要になったとしても、介護というのはすぐに受けられるものではないって聞いたので、もしもに備えての申請をしたわけだ。
管轄内の区役所に電話相談、主治医にも電話相談、そして区役所へ直に申請しに行き→ 数週間後に担当の人が家庭訪問に訪れ、申請者本人(母)と面談→主治医に『申請しました』と報告し、医師からも書類を行政に提出してもらい→審議があり→ 初めての申請から約2か月後に介護レベルの認定がされる。
ってなわけで、私が出来た部分は区役所での申請だけで、その後の面談などは母と姉に丸投げ。始めの一歩も超面倒だったけど、これ、母一人じゃできなかったと思う。逆に一人でできるような人はまだまだしっかりしてる人達だと思う。
『今のお年寄りは、自分をよく見せようとして本当の事を言わない。なので、面談の時はなるべくお母様以外のご家族が同席することをお勧めします。普段はダラダラと過ごしていたり、認知が少し入っている場合も含み、家庭訪問の時だけは無理して掃除したり、お化粧したりと、かなり無理する人が多いのです。ありのままの姿を教えてもらいたいので、ご家族に是非同席してもらってください』と言われた。
ほらね、一人暮らしで申請とか無理だから。
母もご多分に漏れず、家庭訪問日前日は大変だった。一人でてんぱって大掃除したり、普段はあまり料理しないのにがんばって前日から料理したりして一人で大騒ぎしていた。その後1週間はへたってたし。
家庭訪問では、母がベッドからどうやって起き上がるのかとか、住居に不便なところはないか、お風呂にはどうやってはいっているかなど、彼女に実際にやってもらったり、昨日やった事、先週やった事、家族構成などの質問などなど、姉も交えてどれだけ母の頭がちゃんと動いてるかテストしてもらったらしい。
で、2か月後の年末にでた結果は、やっぱりね…な結果、要援助1って、一番軽いレベル。つまり、誰も家には介護に来てくれない、援助にも来てくれないってレベル。その内酷くなってきたらすぐに援助や介護を受けられるけど、今は一人で頑張ってくださいねってレベル。
北欧の高い税金払ってきて、最高水準の老人介護・援助を受けていた義父をみていた私からするとすごくがっかりしたけど、日本の税金って国民健康保険に全部消えてるんだろうなって、日本の現状を思い知った。
年寄りは老人介護保険を払ってるけど、それは重度な寝たきり老人にお金が回り、母みたいな、高血圧くらいしか病名がない老人に回すお金はないんだなって思った。
日本でこれからお年寄りになる「現在中年」の人達はこれから大変だよ。65歳過ぎて身体が不自由になったらどうにか老人介護保険で援助がでるけど、80歳まで中途半端にピンピンしてたら何も援助受けられないからね。
母は80歳になっても元気だし、歯や高血圧、それに最近は耳の問題もあるけど、お風呂も自分で入れるし買い物もいけるし、一人暮らしが長生きの秘訣なんだね、『ママは子供孝行だね~』とかいっておだてて母も喜んでたけど、一昨年免許証を返納して以来、行動範囲がガクっと減った。特にこの冬は家に籠ることが多くなり、姉も兄も心配しているところ。せめて話し相手にと私もマメに電話するけど、ほんと、一日家にいてTV観てるんだよね。週に1,2回は出かけてるらしいし、姉もなんとか週2で顔を出してお弁当やお惣菜を届けるそうだけど、『動かないよーお母さん』って聞いてる (*´Д`)
身体は動くけど、原動力がないんだよね、お年寄りって。83年も生きてると、自分で自分をマネージするのがおっくうになるのが見てわかる。
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自立した生活をしているから長生きしてるし、認知症までいかずに、普通のボケくらいでおさまっているけど、やっぱり80歳超えると年寄りの一人暮らしは辛そうだ。私以外にも子供がいるんだから、彼らが母の面倒を見ればいいじゃないかと世間では思うだろうが、彼らだってそれぞれ生活があるし、まだ現役で仕事してるからそれほど母には関われない。むしろ、関わるべきじゃないと思う。こういう時こそ第三者の少しの助けが必要なんだよね。子育てにベビーシッターの手を借りるような、高齢者の一人暮らしにも第三者の少しの手が必要。だけど、現時点では介護保険の恩恵は何も受けられない。
難しいのがこれまた頑固な母。介護保険がダメなら自費で、私達子供達が手配するから人を入れようっていうと頑なに拒むの。私がそばにいたらすぐにでも人入れちゃうんだけど、姉も兄も『お母さんが大丈夫、人を入れるなっていうんだから彼女の意見を尊重する』っていうんだよね。でも、大変なのはお姉ちゃんなんだよね、結局。お金で解決できることもあるんだからどうにかしようよ…って、結局私は口だけの人間。あ”~どういったら納得してくれるのかな~~
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80歳になっちゃうと、いまさら老人ホームに行きたがらないし、生活習慣をいまさら変えるのは可哀そうだし、確かにあれこれ無理強いはできない。
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って事で私の母の周りを囲む人たちはジレンマに陥ってる。特に私。なにか打開策はないものか、遠く離れてる私はあれこれ日々構想中。