Political Strategist のお仕事
イメージ・コンサルタントの次は政治戦略専門家のオシゴト。どちらも人の考えによくも悪くもつけ入るスペシャリスト。
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先週、HBOで早くもTV映画、Brexitが放送されてた。予約録画してあったので週末に家族で観た。ブレグジットの裏舞台のお話。
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Political strategist のドミニク・カミングス(ベネディクト・カンバーバッチ)が、有権者によるEU国民投票を前に、【脱退キャンペーン】を指揮し、ついには投票で過半数を獲得してしまうまでの再現ドラマ。 本家本元のイギリスでは、年明け1月初旬にTV放送され、「今頃遅いよ」とかの世論はあったらしいが、それでも民放で放送され、しかもこうやってアメリカでもHBO(payチャンネル)だけどわりと新鮮なうちに放送されたってのは意味があり、沢山の人の目に留まったらいいなと思ったドラマだった。
主役のカンバーバッチ演じるカミングスが、巧みな戦略をあみだすところもみどころの一つ。短く力強いキャッチフレーズ、【Let's take back controll 】を打ち出し、ロビー活動を進めるあたりなんて、よく人間の心読んでるよねって実に感心した。
このドラマの制作側は、Brexitの愚かなる決断はこのロビーイストの責任って持って行きたかったのかね。
そもそも【Brexsit】って言葉、投票翌日のUKでのグーグル検索#1ワードだったってのは有名な話だけど、実際問題、Leave vs. Remain がこんなにも裏でPolitical Strategist (政治戦略専門家)たちによるロビー活動によって煽られていたのかと、途中から眠気も吹っ飛び寒気がしてきた。Remain(残存)を指揮していたクレイグ ・オリバーでさえ、脱退を支持する有権者の怒りにおののいてしまうありさまだし。
アメリカの2、3年前の大統領選挙前とまったく同じ国民感情っぷりが興味深い。 対岸の火事ではなく、 『ウチの方も火事なんですけど、お宅もですねー、どこも同じなんですねー』 って感じた。どこも国民の鬱憤が溜まってるのねって同情心さえ生まれてくる。イギリスもアメリカも、俺たちゃやってらんねーっていう不満がいっぱいなんだな。どこも政治家が先送りしていたことのツケを国民が払っているんだよね。 でも、政治家だけのせいにしてても埒あかない。言うだけじゃなく、有権者も人ばっかり頼ってないで、自分が賢くならなくちゃってことだな。
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とにかく、UK国内の投票前の大事な流れがつかめるドラマで観て良かった。
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カンバーバッチは頭をスペシャルメイク(だよね?)で薄くして、かなり気合の入った役作りでさすがだったけど、対極にいる指導者、クレイグ・オリバーを演じたRory Kinnearも良い。 私、こういう闘志を内に秘めてる上品な人って大好き。隠しても知性が滲み出てる。声もいいね。
007にも出てて好きだったけど、こんなとこにひょいっと出てきて嬉しいかぎり。