生きた伝説を観に行く | sunset diary

生きた伝説を観に行く

友達夫婦がうちにきてから早くも2週間が経ってしまった。はっや~ (・・;)
 
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彼らが我が家にくるとわかる前に、Simon & Garfunkelの片割れ、声に特徴のある Art Garfunkel のコンサートチケットを買ってあった。そうなんだな、彼、まだご健全でいらっしゃるんですよ。
 
Simon & Garfunkel、日本だと昔(今でもかな?)サイモンとガーファンクルって言われてて、当時幼かった私はてっきり『サイモントガーファンクル』って繋げて一言でデュオの名前だと思ってた。ほら、グレープ(さだまさし)とかアリス(谷村新司)とか、あのころ日本でもデュオってのが流行ってたから。っていっても、これらを知ってるのは10歳年上の兄の影響です。私は彼らより断然若いですから。
 
とにかくだ、まだArt Gurfunkelが生きてる、しかもウチから一番近いコンサート会場で歌うってんじゃ観に行かなくちゃって事でチケットを買っておいたわけだ。3月頭に前売りを買ったとき「誰のコンサートに行くと思う?」って兄にライン入れたら超羨ましがってた。すいませんね、こんな別にファンでもない私が行っちゃって。
 
ってことで、友達夫婦が滞在中にこのコンサートがあるので、彼女たちにもチケットを2枚追加で買っておいた。ナイショでね。
 
友達夫婦は地元(ドイツの田舎)では有名な音楽好きなエンターテイナーで、旦那のマーティンはピアノ/キーボードとヴォーカル、そして編曲担当。ドロテアはピアノ、ギター、今はベース担当、子供達二人もそれぞれギターとピアノの名手だ。年に数回、家族や友達の誕生会などで宴を盛り上げるタレント一家なのである。その昔、ウチもドイツを発つときに、心に残る歌を披露してくれたっけ。今思い出しても泣けてくる。
 
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マーティンは日本のYMOとか(古っ)の元祖テクノを崇拝していて、イギリスロックやアメリカンロックももちろん網羅している。Art Gurfunkelはどうかなーと思ったけど、まぁLiving legend (生きた伝説)を観に行って損はないかなーと思ったわけだ。
 
ふたを開けてみたら、ウチのオットの方が感動してた。この人、音楽の世界とはまるっきり無関係なひとなんだけどね、『もう3、40年も前に聞いた歌を、目の前で本人が歌ってるってのが感動』ってなことだったらしい。ほんとだよね。
 
マーティン曰く、『なんかさ、xx(私のオット)とドロテアを二人で座らせて、僕とSchatziが並んで座った方が良いかもね、この二人寝ちゃいそうだし(爆)』って感じの夜8時からの開演だったんだけど、ちゃんと夫婦で座ってもみんな起きていました。しょっぱな、Garfunkelが会場に登場した時の第一声が良かった。
 
『君たち、僕がまだ歌ってるって信じられる?ボクまだ生きてるんですよ!』 --はい、皆さんそう思ってますね。大爆笑でした。
 
で、肝心のShowであるが、感動した。でも、どうせなら30年前の全盛期の歌声を聞きたかったなーーーーーーーーってのが4人一致の意見。声量は76歳のおじいちゃんだからしょうがないかなって感じ。がっかりというより、美貌にも全盛期ってのがあるように、歌声もソレがあるって良い例ですね。
 
とはいうものの、The Boxer, Bridge over trouble water ,そしてThe Sounds of silenceを聞いたときには武者ぶるいがした。確か2曲目あたりがThe Boxerだったんだけど、ライラライ、ライラララライラライ・・・ってとこでは思わず一緒に歌っちゃったし(爆)
 
観客も年寄り多かった。私たちは断然若い方。で、Garfunkelが語っている最中に、前の方の観客が『あなたお友達?」っていう感じで会話に合いの手いれるのが面白すぎ!アメリカでのコンサートあるある!
 
Garfunkelは以下のような語りがとても多かった。
 
「僕は17、8年ほどまえ、声帯を痛めて声を失ったんだ。あの当時、久しぶりにデュオでツアーに出てね。そうだ、あれはすべてはPaulのせいだ(爆)やつと一緒に歌い始めたら無理しちゃって、朝起きたら声が出なかったんだ。あの頃は暗黒の時代だった。それでも徐々にトレーニングして声が戻って来たんだ。でも、声がでても次は観客の前で歌えるか自信がなかった。それでも歌手の性なのかな、舞台にでて歌いたかったんだ。だから先ずは1000人くらい入る会場をおさえてみた。無人の会場だったけど、そこで自分の声が一番後ろの観客まで届くか試してみたかったんだ。で、これくらいの会場なら大丈夫だなって確信したんだ。
 
あの確信があり、今日はこうして皆の前で歌ってるんです。わざわざ僕の為に会場に足を運んでくれてありがとう。はい、ちゃんと後で Bridge over trouble water も歌うから待っててね(笑)」って。-- 会場から「Bridge....歌って〜」ってリクエストが飛ぶもんで(・・;)
 
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ちゃんと立って歌えていたんだけど(途中スツールに座ったりもしてたけど)、やっぱり声に力はないよね。伸びがないからアドリブするするだし。マーティン曰く、『コピーバンドってのは、ホンモノそっくりに歌おうとするから曲や歌詞に正確だけど、持ち歌を歌う歌手ってのはアドリブ多いもんなんだよ』って事らしい。へーそうなんだ。76歳のおじいちゃんが自分の声量に合わせて歌っているのが印象的だった。あと、自作のポエムの語りも多かった。ポエムの方が歌より多かったんじゃないかな。
 
それと、相棒のPaul Simonの名前がしゃべりの中で数回でたかな。彼と一緒に歌わないことをさみしく思っていることがこちらまで伝わってきた。

二人の仲はいろいろと事情があるようだ。
 
一番よかったのが、ギタリストとピアノの伴奏がいたんだけど、どちらもコーラスなどの声を入れなかった事。これはあくまで、Art Gurfunkel一人の舞台であり、そして、彼の歌へ参加できるのは今も昔もPaulだけなんだってメッセージを感じた事。これ、鳥肌が立ちました。
 
結局だ、ホンモノを拝めた、特に、The Sounds of silenceには素晴らしくて感動した。The Bridge .....の高いキーより、Silence.....の方が今の彼には低音で歌いやすいからか、こちらはとても力を込めて歌ってくれたのが印象的。ここで涙でました。
 
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歌は良いねーって、帰りの車の中は4人の中年が余韻に浸ってアドレナリン炸裂して楽しかった。
 
皆で楽しい夕べでした♡音楽最高!!!