娘の国籍一本化バトルが終結 - 2017年 6月
申請から3年半かかった娘の国籍一本化バトルがやっと終わった。
+++++
巷では、国際結婚による子供の二重国籍の話をよく目にするが、では、その子供が21歳になったときはどうなるの?って話は目にしたことがない。(って、私の検索の仕方が悪いだけかもしれないけど)
いやぁ、国籍一本化ってのは結構大変だわさってのを体感した3年半だった。
+++++
まず、オットの国デンマーク、私の国日本も、二重国籍を認めていない。それぞれ、21歳になったと同時にどちらか一国に決めないといけない。よく聞く話が、アメリカと日本の場合。パスポートを2つもってて、両国の出入国の時にその国のパスポートを提示しているって話。現に私の知り合いもそうやってやり過ごしている人を多数知っている。アメリカはラクなパターンだとお見受けする。アメリカって二重国籍いいの?日本はダメなんだよね。
で、我が家の場合。
子供達は今までデンマークのパスポート一本で、日本のパスポートは持った事がない。ずっとドイツで暮らしていたので、同じ欧州のデンマークのさえもっていれば問題なかったし、日本がハーグ条約とかまだ面倒な条約に加盟する前の話だったから、毎年日本への子連れ里帰りもまったく問題なかったってのが理由。特に3人目の次男はデンマーク国籍だけだし。ほんと、ラクな時代でした。
で、アメリカへ越してきて数年後、まずは長男が21歳になったので、デンマークのパスポートが無効になった。新たに申請するには『デンマーク国籍だけに絞る。日本国籍は放棄する』って誓いを立てないといけない。(※二重国籍の子のパスポートは21歳で一旦切れるように発行される)
長男は日本で生まれているので、この時に日本国籍を選ぶこともできた。因みに、日本は二重国籍を認めないとは言われているが、じゃぁその人が本当にアメリカなどの他の国籍をもっていないのか?って追跡調査はしない(ようだ)。長男はまったく日本にしがらみ(?)がないので、迷いもせず『そのうちアメリカ市民権をとるかもしれないけど、いまはとりあえずデンマークにしておく』ってことで、その旨デンマーク本国へ申請した。親の婚姻証明、両親それぞれの出生届、そして、デンマークにいる家族への電話聞き取り調査などのプロセスを経て、約1年半後に『あなたをデンマーク国民とみなします』という証明書が届き、その後すぐにパスポートを申請~習得に至った。
で、問題は長女。
娘ももれなく21歳になったと同時に、『国籍一本化』のプロセスを踏んだ。そして、1年半はかかるだろうとは心していた。それを長男の時に学んだので、娘は前年の20歳のうちにドイツでのインターンをしておいたのは正解だった。まさかそれから3年半も国外に出れないとは思いもしなかったもんね。
そして長~いプロセスが始まった。
折しも本国デンマークもシリアからの移民の受け入れが始まり、しかも、政権交代で超保守に回ってしまい、デンマークの帰化問題や、国籍習得のプロセスが大混乱になってしまった。まずは本国に住んでいる人達の申請の処理におおわらわで、ウチみたいに、国外からそのプロセスを踏んでいる人は後回しってことになった。ここで体験したのが、
・ たった2年前の長男の時とは雲泥の差で審査が超厳しくなり、新たに娘の生まれた国、日本の外務省で出生にまつわるアポスティーユ(公文書)を発行してもらう事が提出項目に加わり、日本の家族に外務省まで取りに行ってもらった(これ、タダね。日本はすごい国ですよ)。
・ デンマークの法務省に電話で問い合わせする場合、月-木の朝9時‐11時までの間だけ。アメリカからは夜中3時。もちろんオットが担当。
・ デンマークはもちろん夏休みが長いし、あらゆる休暇も手伝い、担当者と話ができないってのが当たり前
・ 政権交代を機に担当省までもが変わってしまい、ウチの書類が紛失してしまったらしい。が、非を認めない
・ ってことで、今年に入ってからまたまた書類の提出をやり直し。オットの兄(娘の叔父)への電話面接もやりなおし。(※娘がどれだけデンマークの家族とかかわりが深いか、どれだけデンマークを訪れ、祖父母たちと過ごしたかなどの聞き取り)
・ そしてこれがすごい。娘が本当に日本の国籍を放棄しているかの追跡調査。デンマークの法務省が日本の外務省に国際弁護士を介してアプローチしたらしい。法務省から外務省への問いかけには日本の外務省が拒否をし(理由は定かではない)、故に弁護士が入ったらしい。デンマーク、一人ひとり、かなり本気で帰化申請や国籍一本化を審議している模様。そう簡単に社会保障をくれてやらないよって国政らしい。
で、今年の3月あたりの電話での会話によると、『国籍習得の前に、まずはパスポートを作ってあげます』みたいなことを言ってきた。はぁ????って感じ。まず国籍最初でしょ?パスポートって国籍がないと発行できないんじゃないの?なにいってるの?って感じで驚いた。これは、オットが再三「娘が3年もパスポートがなく、欧州に行けない!」って不服申し立てをしていたから。一応デンマークへのみならすぐにビザを発行してくれるんだけど、例えばデンマークからドイツに陸路で行く場合などは話が別になるらしく、3年間アメリカから一度も国外脱出できていなかったわけだ。
で、この夏にパスポートを申請しにNYまで行くことになっていた。すると、私が6月に日本に里帰り中、オットから、
『驚いたよ、今いきなりデンマークからxx(娘)の国籍が再認可されたって電話が入ったんだ。来週には証明書が送られてくるって。これで晴れてパスポート申請できるよ!』って、電話が入った。
長かったーーー!
結局、政権交代で振り出しに戻り、しかも、しばらくウチの娘の件はどっかに積み上げられ=紛失し、で、話を先送りされていたわけだけど、さすがに3年たったし、相手(ウチ)が諦めないくてウザいからどうにかしましょう・・・みたいな流れだったと思われる。
+++++
ってことで、世界最高水準の社会保障を誇る国は、そう簡単に国籍をあげないよって事らしい。日本もそうだと思うな。ほかの欧州もそうなんじゃないかな。うちもまだドイツに住んでいたらラクに習得できたと思われるけど、アメリカに住んでいるから、『だったらアメリカの市民権習得すればいいじゃないですか』って言われちゃうんだよね。
因みに、これでデンマークの社会保障が無条件で受けられるかっていうとそうではない。まずはデンマークに住まないといけない。そして、言葉も覚えないといけない。まぁ、長男と長女はこの点は基礎があるからすぐ覚えるだろうけどね。っていうか、デンマークに住む気はまったくないようだし。。。
でも、実際のところ、国籍には価値ってのがある。デンマークと日本はアメリカよりうんと価値が高いのは有名な話(軍事力じゃないよ)。ウチの子供たちは日本語できないし、欧州との関係の方が強いからデンマークを選んだわけだけど、やっぱり今後私が死んだ場合、言葉の問題がでてくるから、デンマークにしておいて間違いないと思われる。
来週、オットと娘はNYのデンマーク領事館で落ち合って申請するらしい。(※デンマークのパスポートはバイオメトリクス認証しないといけないから)。オットが行くことないんだけど、行きたいんだそうな。しっかりと嫌味を言いたいんだろうね。
+++++
で、こうなると、5年後の次男の時が心配されるんだが、彼はなんと二重国籍ではなく、デンマーク国籍だけなんで話が早い。それは私が16年前、ドイツにある日本大使館に出生届を3か月以内に出さなかったからって話なんだが。今となってはこれが功を奏した(?)って話。彼は5歳で欧州出ちゃってるから、21歳で申請したら絶対受理してくれないと思う。しかし、彼の場合はデンマークの国籍しか持っていないから、あちらも拒否するわけにいかないって話らしい。今のところは。
これもわかんないね~このご時世だから。どの国も自分の国の事で精いっぱいだからね。ってことで、今考えいているのが、経験を積ませるっていうか、既成事実を作ること。たとえはデンマークの大学に行かせるとか。アメリカの将来もわっかんないしね。親としては子供たちにまんべんなくチャンスを与えたいわけだよ。
+++++
自国同士の結婚をしていたらこんな問題ないんだけど、後先考えずに国際結婚ってのしちゃうとちょろちょろ問題が出てくるね。それでも、どちらかの国に住んでいれば話は早いだろうけど、第三の国ってのがミソだね。超めんどーだ。
長男に次いで、娘の国籍問題も終了したって2017年夏の話。
次は5年後だ。え?あと5年???