子供に罪は無い
この日曜で、次男がドイツにいって3週間になる。
始めは「しくしく、ママのキスが無いと寝れない、めそめそ」って電話がきたけど、それ以降は「ハローマミ~♪」って、数回電話があっただけだった。私もなるべく電話は手短に、こちらの状況を伝えるより、息子に話させ、あれしてこれしてって話を聞いてあげると安心して、最後に「じゃね、まま ちゅばっ!」っと、電話越しにキスして楽しくお終い…って感じだった。
この子はきっと、大人になってもママと電話を切るときは「ちゅっ」っと受話器にキスしてくるこだろう…。こわい、かも。
とにかく、なんとか乗り越えていると思っていた。
あちらの学校へは2週間いく予定だったが、結局最後の2日はサボったそうだ。なんでも、『授業がないから、みんなで教室でポップコーンを食べながら映画を観るだけらしいから行かなかった。クラウディアの家に泊まるんだ~』と、電話があった。
結局クラウディアとエリザベートの家、両方を行ったり来たりして過ごしているらしい。それは、『自分の友だちの家が居心地が悪いから』なんだそう。なぜかと言うと、
この家は両親が別居していて(未婚で子持ちはドイツで多い。税金対策)しかも、この5月には親権を決めるのに泥沼化していて、なんと、10歳の息子を裁判の証言台に立たせ、彼にどちらの親と一緒に住みたいかを決めさせていたのだ。そして、この子は父親を選んでいたのだ。両親がお互いの事を子供の前で罵っている家庭の子は、とっても悲惨な環境で育っているわけで、その家にうちの息子がいって、ばら色ホームステイ生活が送れるハズはないよね~、やっぱり。
この友だち家族は(未婚だけど)、3年ほど前にウチに3人揃って遊びに来た家族だ。父親はうちの夫とも気が合うし、ドイツでも家族ぐるみで遊んでいた。今回も、ドイツに息子を送るに当って、学校に通うには彼のところに行くのが一番ラク?って私は思い、友達のマルティーナ(ママ)も、次男が家に来てくれると自分の息子の気もまぎれるから助かるっていってくれていた。確かに、この家の子の気はまぎれたけど、うちの息子は何かを感じたんだね、友だちがママを嫌いだってことを。どうしてママにそうやって接するのか、理解できなかったらしい。
うちの次男はほら、家族らぶらぶ、ママ大好き~って子だから、そんな彼にはそういう複雑な家庭は理解できないんだね、これが。
詳しい事は次男も電話で言ってこないし、1週間ちょっとだから、ここまで感じ取らないだろうと思っていた私は甘かった。しかし、次男は自分からクラウディアに電話し、『クラウディア、僕を迎えに来て。今晩からはそっちで寝たい!』って、直談版したらしい。
さすがだ。この子は自分の身の置き所をちゃんと選べるんだ。おそるべし、末っ子!
いくら居心地が良くなかったとはいえ、そっちの友だちもうちの息子には精一杯の気持ちで接してくれていたから、彼女にもとっても感謝している。彼女が引き受けてくれなかったら、次男のこの夏は無かったようなものだから。
でも、もっとありがたいのはクラウディアとエリザベートだ。彼女達は、そういった事を一切知っていながらも私には黙っていて、さっさと次男を引き上げさせ、毎日双方の家を行き来して(徒歩の距離だから)、オジちゃんたちやお兄ちゃん達(うちの長男の友だち)も集まって、皆で毎日夕食を共にしてくれているそうだ。子供達は皆家を出て大学の近くに住んでいるんだけど、滅多に実家に帰ってこないのに、うちの息子の為に皆に収集を掛けてくれ、誰かしら息子を相手してくれているそうだ。息子は大勢と生活する事が大好きだから、今日はうれしくて私に電話してきた。
『ママ、今夜は皆が集まって、パーティーするんだよ。だから、僕はケーキも焼くし、僕の得意なきゅうりのサラダも作ったんだ。それから、エリザベートにはギターを弾いてあげた。あ、ちょっとまって、ママにも弾いて上げる(…ここで3曲ほどギター演奏)。はいお終い。明日はクラウディアが12時にお迎えにきてくれて、キャンプ地に連れて行ってくれるんだ!』
と、一気に喋っていた。
クラウディアが言っていた:『この子は猫の様だ。たまに愛情確認する為にすり寄ってくるから、撫でてあげて抱きしめてあげると安心して、すーっと消えていくのよ。ほんと、猫だね、あの子は。昔っからちっとも変わっていない』
なんだそうな。あの子は生まれたときから家族をはじめ、周りの人に愛情をたっぷりともらって育ってきたから、ちょっとやそっとでヘコたれる子ではないのは確か。今回も、決して『家に帰りたい』とは口にしていない。タダ、『ママがここにいればいいなぁ、ママに抱っこしてもらいたい。ママが恋しいよ』って言ってくる。
でも泣かないの。知ってるんだよね、家に帰ればママがいるって。この子には不安の「ふの字」も無いんだなって感じた。
かと思えば、息子の友だち、レニー。彼はどっちの親と住みたいかを他の大人(判事)の前で決めなければいけない状況に置かされ、しかも両親がお互いの悪口を言ったり、母親が泣いていたりってのを見て育っているんだ。
子供に罪はないのにね。
うちの息子はこの夏、いろんな事を経験して帰ってくる。また大きくなったんだろうなぁ~
始めは「しくしく、ママのキスが無いと寝れない、めそめそ」って電話がきたけど、それ以降は「ハローマミ~♪」って、数回電話があっただけだった。私もなるべく電話は手短に、こちらの状況を伝えるより、息子に話させ、あれしてこれしてって話を聞いてあげると安心して、最後に「じゃね、まま ちゅばっ!」っと、電話越しにキスして楽しくお終い…って感じだった。
この子はきっと、大人になってもママと電話を切るときは「ちゅっ」っと受話器にキスしてくるこだろう…。こわい、かも。
とにかく、なんとか乗り越えていると思っていた。
あちらの学校へは2週間いく予定だったが、結局最後の2日はサボったそうだ。なんでも、『授業がないから、みんなで教室でポップコーンを食べながら映画を観るだけらしいから行かなかった。クラウディアの家に泊まるんだ~』と、電話があった。
結局クラウディアとエリザベートの家、両方を行ったり来たりして過ごしているらしい。それは、『自分の友だちの家が居心地が悪いから』なんだそう。なぜかと言うと、
この家は両親が別居していて(未婚で子持ちはドイツで多い。税金対策)しかも、この5月には親権を決めるのに泥沼化していて、なんと、10歳の息子を裁判の証言台に立たせ、彼にどちらの親と一緒に住みたいかを決めさせていたのだ。そして、この子は父親を選んでいたのだ。両親がお互いの事を子供の前で罵っている家庭の子は、とっても悲惨な環境で育っているわけで、その家にうちの息子がいって、ばら色ホームステイ生活が送れるハズはないよね~、やっぱり。
この友だち家族は(未婚だけど)、3年ほど前にウチに3人揃って遊びに来た家族だ。父親はうちの夫とも気が合うし、ドイツでも家族ぐるみで遊んでいた。今回も、ドイツに息子を送るに当って、学校に通うには彼のところに行くのが一番ラク?って私は思い、友達のマルティーナ(ママ)も、次男が家に来てくれると自分の息子の気もまぎれるから助かるっていってくれていた。確かに、この家の子の気はまぎれたけど、うちの息子は何かを感じたんだね、友だちがママを嫌いだってことを。どうしてママにそうやって接するのか、理解できなかったらしい。
うちの次男はほら、家族らぶらぶ、ママ大好き~って子だから、そんな彼にはそういう複雑な家庭は理解できないんだね、これが。
詳しい事は次男も電話で言ってこないし、1週間ちょっとだから、ここまで感じ取らないだろうと思っていた私は甘かった。しかし、次男は自分からクラウディアに電話し、『クラウディア、僕を迎えに来て。今晩からはそっちで寝たい!』って、直談版したらしい。
さすがだ。この子は自分の身の置き所をちゃんと選べるんだ。おそるべし、末っ子!
いくら居心地が良くなかったとはいえ、そっちの友だちもうちの息子には精一杯の気持ちで接してくれていたから、彼女にもとっても感謝している。彼女が引き受けてくれなかったら、次男のこの夏は無かったようなものだから。
でも、もっとありがたいのはクラウディアとエリザベートだ。彼女達は、そういった事を一切知っていながらも私には黙っていて、さっさと次男を引き上げさせ、毎日双方の家を行き来して(徒歩の距離だから)、オジちゃんたちやお兄ちゃん達(うちの長男の友だち)も集まって、皆で毎日夕食を共にしてくれているそうだ。子供達は皆家を出て大学の近くに住んでいるんだけど、滅多に実家に帰ってこないのに、うちの息子の為に皆に収集を掛けてくれ、誰かしら息子を相手してくれているそうだ。息子は大勢と生活する事が大好きだから、今日はうれしくて私に電話してきた。
『ママ、今夜は皆が集まって、パーティーするんだよ。だから、僕はケーキも焼くし、僕の得意なきゅうりのサラダも作ったんだ。それから、エリザベートにはギターを弾いてあげた。あ、ちょっとまって、ママにも弾いて上げる(…ここで3曲ほどギター演奏)。はいお終い。明日はクラウディアが12時にお迎えにきてくれて、キャンプ地に連れて行ってくれるんだ!』
と、一気に喋っていた。
クラウディアが言っていた:『この子は猫の様だ。たまに愛情確認する為にすり寄ってくるから、撫でてあげて抱きしめてあげると安心して、すーっと消えていくのよ。ほんと、猫だね、あの子は。昔っからちっとも変わっていない』
なんだそうな。あの子は生まれたときから家族をはじめ、周りの人に愛情をたっぷりともらって育ってきたから、ちょっとやそっとでヘコたれる子ではないのは確か。今回も、決して『家に帰りたい』とは口にしていない。タダ、『ママがここにいればいいなぁ、ママに抱っこしてもらいたい。ママが恋しいよ』って言ってくる。
でも泣かないの。知ってるんだよね、家に帰ればママがいるって。この子には不安の「ふの字」も無いんだなって感じた。
かと思えば、息子の友だち、レニー。彼はどっちの親と住みたいかを他の大人(判事)の前で決めなければいけない状況に置かされ、しかも両親がお互いの悪口を言ったり、母親が泣いていたりってのを見て育っているんだ。
子供に罪はないのにね。
うちの息子はこの夏、いろんな事を経験して帰ってくる。また大きくなったんだろうなぁ~