In the last moment... | sunset diary

In the last moment...

明日は娘の高校の卒業式だ。とっても感慨深い。

娘はアメリカの高校を丸々4年間通った。ドイツではワリと勉強ができる子だったが、ここでの始めの1年間はそれはそれは言葉の問題で大変だったに違いない。いや、大変だった。

ドイツにいたらばそのままギムナジウムをフツーにこなし、のほほんと大学にあがっていただろうけど、ここでは1年目を棒に振った形なので、正味3年で大学に行くスコアをたたき出さなければならなかった。結局、Honerクラスを真剣に取り出したのは2年目(ソフォモア)の後半で、カレッジクラス(APサイエンス)を取り出したのは、3年目(ジュニア)からだった。4年目のシニアではAPのピーク、Bioを採ったので、それはそれは死に物狂いで勉強していた。

その代わり、ラクなAPもとることができた。ラテン語とドイツ語だ。ラテン語は5年生からやってるし、ドイツ語は「私がこのクラスとってすいませんね」って感じだ。が、問題はこの二つは彼女の学校で授業が行われるワケでなく、ネットでオクラホマ大学やユタ大学とか繋がり、オンライン講習と、たまにスカイプによって口頭試験が行われるだけで、すべて自分でペースを作って勧めなければならなかった事。彼女は《生まれながらの公務員》と家族に呼ばれているので(※ドイツ語でgeborene Beamtin)、食器洗いからペンキ塗りまで、とっかかりは悪いけど、始めたらとにかくきちっと何でもこなすのが長所だ。しっかりと目標に向かって勉強していたので、4年生(シニア)でもストレートAをもらっていた。

これでGPAも4.0を越えて、晴れてHoner graduateとなることは間違いないと、彼女は思っていた。しかし、このオンラインAPが曲者で、結果がなかなか出ないのだ。APクラスの試験答案は、アメリカ全土から一箇所に集積されて、一つの試験を最低3人の試験官が採点するらしい。よって、時間も掛かる。

で、昨日は卒業式のリハーサルで、会場に生徒達が集まり、Honerのリボン(首にかけてもらうマフラーの様なもの)授与の練習もしたらしい。しかし、彼女の名前は呼ばれなかった。で、カウンセラーに直談版しに行ったが、《結果をもらっていないので、貴方のスコアはまだ3.9なのよ。なので、Honer Graduateではない》と言われたそうだ。

娘は家に帰ってきて、『別に明日はリボンをもらえなくてもいい。だって、残る二つのAPがAだってのは解かっていることだから(本人、かなり強気)、来週にでも成績表が届けばわかることだよ』といい放った。

それはそうなんだけど、彼女がこれまでがんばってきた事が、明日表彰されるわけだ。それを、成績がまだ届いていないから解からないってのは、どこかで滞っているからに違いないわけだ。誰かが動けば解かる事のだ。

今日、娘はヴァージニアのデンマーク大使館にパスポート申請のアポイントがとってあるので、夫と行く事になっている。残るは私だけじゃないか。

カウンセラーの先生は、式場と学校の往復でてんてこ舞いなのは知っていた。が、留守電にメッセージを残すだけでは埒があかん。ということで、学校に朝から出向いた。案の定、先生はつかまらなかったが、オフィスの担当の人に、その旨訴えた(爆)ほんと、彼女に訴えてもしょうがないんだけど、とにかく訴えた。

『娘は400人の卒業生のたった一人でしかありません。ドイツとラテン語のAPを採ってるのも、ほんのわずかなのは知っています。(※ドイツ語は彼女だけ)しかし、彼女も他のAPの生徒達と同じにがんばっていたんです。本人はかなり落ち込んでいます(←コレはちょっと脚色ね)スコアは絶対に4.0以上になるのは分かっているのにそれを証明できない事に、親としてもどかしさを感じます。』と、

ちょっとハデに、情熱を込めて訴えてきた。そして、ついでに生徒のAttendance Office(出欠事務所?)に寄ってきた。この事務のMs.Zは、長男の時から良く知っている人で、彼女にもちょっと話を聞いてもらいたく、それと娘が卒業するってことでお礼に寄ってみたのだ。彼女とその同僚と3人で、あれよこれよと話すうちに、こう言われた。

『貴方は母として当然の事をしている。たとえ娘ちゃんが、自分に与えられるべき権利をみすみす諦めようとしても、それをタダ眺めている親はいない。しかし、もし、明日そのリボンがもらえなかったとしても、貴方は笑顔で彼女を称えてあげましょう。それが親としてできる事じゃない?決して嫌な雰囲気を引きずっちゃダメよ!明日、笑顔で会場で会いましょうね♪』

と、励ましてくれた。有難う、Ms. Z!おかげで吹っ切れた。

しかし、それでもまだ私にはできる事がある。オクラホマの大学に電話する事だ。結果が出ているのは解かりきっていることで、どこかで引っかかっているからだ。家に速攻戻り、大学の番号を調べて電話だ!と思っていた矢先、私のケイタイが鳴った。

娘の担当のカウンセラーではなく、他の先生だった。この際誰でもいい。

『娘さんの成績の最終確認が遅れて申し訳ありません。さっき、オクラホマに確認の電話を入れたところ、娘さんの成績は4.0を越える事が確認されました。本来、文書で学校に送られてくるのですが、どこかでストップしているみたいです。口頭確認は本来は無効なのですが、止むを得ない場合ですので、今回はこれでOKとしました。なので、明日の卒業式では、娘さんはHoner Graduateの席に並ぶように伝えてください』

と。私は彼に、並べられるだけのお礼の言葉を並べた。本当にうれしかった。娘ががんばったことが、これで明日証明されるのだと思うと、本当にうれしかった。早速、娘のケイタイにテキストをいれた。

『OK. Danke!』

と、あっさり(爆)

ほんとうにギリギリだった。ウチはいつも、なんでもギリギリだ。

さて、これからまだ大学入学が控えているんだな…。

一難さって、また一難。

┐( ̄ヘ ̄)┌