cramp or pulled muscle

イタリアナンバーワンの男、フォニーニ。今日の彼のフルセットの勝利は、論議を引き起こした。
ファイナルセット6-7でポイントは15-30。ファーストサーヴで着地したときに太ももの痙攣をおこし、しかもサーヴはフォルトだった。第一と第二のサーヴィスの時間は、USTAの決まりだと《ネットに引っかかったボールをコートから追い出したりする時間だけ。決して時間を引き延ばしていはいけない》と言われている。
普通、ポイントとポイントの間は、コートチェンジでない限り25秒と決まっている。(※コートチェンジは確か90秒)
ひきつけを起こしたフォニーニは、直ぐに第二サーヴィスに移れなかった。すると、主審が彼に掛けより、Injury timeoutを取るように促した。
-この時点で、ネットの向こうに側にいるモンターニャスの心の内はぐちゃぐちゃだっただろう。
タイムアウトは5分。大会のプレジデントと大会専属医が、フォニーニの足を検診。すると、これはCramp(痙攣)ではなく、Pulled muscle(肉離れ)と診断された。
スポーツマンシップを貫くのであれば、ファイナルセットのこの場面、自分が劣勢の立場にいて(あと2ポイントで相手の勝利だった)痙攣でなく、肉離れを起こしたのであればリタイアすることが相手に迷惑をかけない試合の仕方だったのでは?という考えが、試合が再開されたと同時に言われ始めてた。(※いやぁ、テニスチャンネルの解説者、熱くなってた・笑)
ご存知、フォニーニは男らしくスパッと勝ち抜いた試合が少ない人である。ダラダラとボールをボールパーソンから受け取っては時間稼ぎをしたり、主審やラインズパーソンをバカにした態度をよく取り、相手プレーヤーに対して決していい気分を与える人ではない。観客(この場合、私)に大しても同じ。上手いけど、この点が彼を好きになれない理由だったりする。(※同じく、ハデでイライラしたプレーをするサフィンとの違いは、自分に苛立っているのであって、人や物のせいにしているワケではないところだろうか。潔さの違いかな。)
つまり、昨日のマレーの捻挫でのタイムアウトとは質が違うってことだろうか?実際、狼少年が本当に肉離れを起こしたときには、観客の態度はとっても冷たかった。(※しかし、8回くらいフットコールをしまくったときは、観客も大いに盛り上がっていた。なんてったって、ダブルフットコールだからね・爆)
ウェブ上では案の定、《フォニーニが演技をした》とかもささやかれていたけど、真相はいかに。大きな声じゃ言えないけど(爆)ついついイタリアンサッカー選手を思い出しちゃうね…(^^ゞ
彼は5分のタイムアウトのあと、なんとかコートチェンジまで持ちこたえ、また専属医を呼んで太ももにテーピングしてもらって復帰した。
可哀想なのは相手のモンターニャだ。まるで、痛くて動けない、真ん中に突っ立っているだけのフォニーニにボールを打ち返してあげて、彼に打たせてあげているかのようなプレーをしてしまい、完全に自分をかき乱されちゃって負けた形だ。
最近知ったんだけど、もし主審や対戦相手に腑に落ちない事があったら、試合後のネット越しの握手はするべきでないということ。
握手=I agreedってことらしく、試合後にプレスに向かって怒りをぶちまけたり、運営委員会に物申したりしてはいけないそうだ。
というか、これがスポーツマンシップなんだよね。
モンターニャスは、”試合に負けたけど、人生はこれからもまだまだ続くから”って。
負けは負け。テニスは単なるゲームなんだって事をかみ締められる彼を、真のテニスプレーヤーだと思った。
さて、フォニーニは次はジョコ戦だ。いつもみたいにうだうだやってると、二度とコートには戻って来れないほど身も心もザックザクに切り裂かれちゃうから気をつけて!