girl in translation

全仏中だってのに、本屋で見つけてしまった…orz
あらすじ:
著者の実体験に元ずくメモワール?って感じのストーリー。香港が中国に返還される前の不安から、ニューヨークに希望を求めて移り住んできた少女(キム)と母親。しかし、現実は暖房もないブルックリンのアパートに住まわされ、母の勤めるチャイナタウンにある縫製工場(実はsweatshop/搾取工場=劣悪な労働条件で働かされる所)で、放課後はあくせく働く事を強要される。そんななかでも、キムはこの状況から母を救い、いつか抜け出す事を誓い、学業に専念する。香港では優等生で通っていたキムは、新天地でも早くに頭角をあらわし、時機にプライベートスクールへの奨学金を手にすることに…
昼間は有名校の奨学生、放課後はsweatshopでの工員という2重生活を送りながら、キムは多感な少女時代を過ごす。暗い内容なんだけど、彼女の常に前向きな考えに、《かならず報われる日が来るはず》という希望の光が見え隠れするところが読みどころ。
この物語、著者もレビューで述べているように、貧困が全編に及んではいるものの、決して暗い物語ではなく、若い女の子のラブストーリーも兼ね備えている。
アメリカ、ニューヨークを知っている方には特におススメの一冊。
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娘のドイツでの学校にいた、キムと同じような状況の”バン”という女の子を思い出した。4人姉妹の長女で、とにかく頭のよい子だった。キムと同じく、学校では優等生、放課後は両親が切り盛りするジャパニーズレストランの手伝いと、妹達の面倒に明け暮れている子だった。週末の友達の誕生日に参加する事は滅多になく、とにかく自分の時間の無い子だった。しかし明るく人気者で、学校が彼女のよりどころだったのは周りの誰もが感じていた。両親のドイツ語は決して流暢とはいえなかったが、優等生のバンは家族皆の期待を一身に受けていた。
この夏、ウチの娘はバンや他の仲間と小旅行を計画しているが、きっと皆の忘れられない思い出になるだろう。