struggle … case 1 | sunset diary

struggle … case 1

最近、私の周りのティーンの子供を持つ親は、彼らにだいぶ手こずっているようだ。struggleって言葉が適切だと思われるが、まさにもがくとでもいうか、手探りの子育てをしている感じだ。

かくいうこの私も、長男のことではだいぶ手こずった。

高校を卒業するまで、あれこれいろいろと親を試した彼だったが、私と夫が絶対に曲げない/諦めない精神を貫いた結果、彼の行動が改善された。幸い、私と夫は教育方針が一緒なので、長男にいくら揺さぶられても諦めなかった。動じてstruggleしている様子を息子に見られながらも、それでも一緒に模索していたんだと思う。と同時に、心の中を彼だけの事に支配されないように踏ん張った。夫は仕事があるから頭の切り替えができたけど、私はなにせヒマだから、いろいろ考えないようにするのに一苦労だったかな。テニス、読書、それと夫とのデートにだいぶ救われたかな。

しかしこのstruggle、大事なのは、子供が18歳になった時点で、親に出来る事は何もないという事を悟る事だろうか?この時点で子供がまだ先の予測が立たないようだったら、突き放すしかないんだよね。後は、親として今まで子供に与えた事と、子供を信じて突き放すしかないんだと思う。18歳までに子供の考えが定まっていなかったら時間切れ、あとは見守るしかないんだと思う。

実は最近、ドイツにいる友達の息子が、ギムナジウム(高等学校)からとうとう退学処分になった。彼は11年生だったんだけど、8年生と10年生の時に落第しているで、3度目の落第は許されず、2週間前に貰った中間通信簿の結果で即、退学になったのだ。

彼(フェリックス)は小さい頃から凄く頭が良かったが、男の子特有の「怠け者」で、勉強癖が付かないまま学校を憎み続けて、とうとう追い出されてしまった。日本では信じられないことだけど、ドイツでは結構ある話で、他人事ではなかったりする。やれやれ…、とうとう彼も落ちちゃったかぃ…。

私の友達のクラウディアは、急いで彼の為に職業訓練校を見つけ、4月からある職業の資格をとるべく、2年間の学校に通うことになった。この学校に彼が通い続けるとは思えないんだけど、とりあえず、ブラブラさせない為の緊急措置らしい。フェリックスとウチの長男も未だに関係が続いているので、さっそく連絡を取り合った結果、

「フェリックス、あいつはとうとうギムナジウムから追い出されたけど、今まで何もやり遂げたことがないのに、それでも飴ばかり貰っている。親は彼の言いなりだよ、ウチとはまったく大違いだ!」

と言ってきた。確かに、彼が8年生で落第したときは、クラウディアが選んだ寄宿学校にフェリックスを半年間送ったことがあるが、結局親が折れてまた半年後に以前通っていた学校に舞い戻り、今度は3度目の落第。にも関わらず、彼はどんなときもを貰っていた。というのは、例えば旅行だったり運転免許だったり、週末の友達との外出だったり、フェリックスにこれらが禁止された事は今だかつて一度もなかった。ウチの場合、今までの罰としては、旅行をキャンセル、車の運転禁止、外泊禁止などなど、キリがないくらいの罰を与えてきた。罰で懲りることはなくても、社会の仕組みとして、これらは彼にも絶対に承諾させていた。

くわしくは面倒なのではしょるけど、クラウディはとにかく出来た妻、母、そして仕事をもつ女性である。しかし子供のこと、夫の事によく首を突っ込む。彼女は私の大事な友達の一人なのであれこれ言うのは気が引けるが、本人も分かっているのに人の事によく首を突っ込むヤツだったりする。

フェリックスはもう19歳になったのだから、いい加減クラウディアが息子の進む道を模索するべきではないと思うのだが、こればかりはいくら私が彼女の親友といえども、人の子育てにあれこれ指図できるる立場ではない。事あるごとに相談に乗ったり乗ってもらったりしていたが、最終的に判断を下すのは親の役目、自分を信じるしかないのが子育て。しかし親友だからこそ、彼女にラクになってもらいたいと願うのも事実。フェリックスはスポーツにしても勉強にしても、今まで何一つ手ごたえや情熱を感じたことがない子で、数年前は鬱を患ったことがある。とにかく彼は自身のない子なのである。

ウチの息子みたいに雑草の精神の持ち主ではないので、彼の精神状態が心配だったりする。これはクラウディは私に言ってこないけど、母である彼女が一番分かっていると思う。

クラウディアには私を含む3人の友達がいるから、どうにか気持ちの上ではサポートしていくつもりだけど、フェリックスの心の友は、うちの長男とエリザベートの息子のクリストフだけだ。「離れている俺に何ができるっていうんだよ」と長男はいうが、「とにかく、あなたの友達が大事な帰路に立っているんだから、気に掛けていてあげなさい。友達でしょ?」とだけ助言してみた。

私が長男の事で結構悩んでいた時、直ぐに電話して来てくれたクラウディアやエリザベート達。子供達の受け皿である私達を支えてくれるのは、友達しかいないんだよね。

あなたがどんな子育てをしても、いつも一生懸命なあなたを応援する事にしたよ。がんばるんだぞ!