そろそろ娘の進路を真剣に考える | sunset diary

そろそろ娘の進路を真剣に考える

我が家では滅多にスポットライトの当らない

親を悩ませる、またはがけっぷちに追いやるという行為をするや、ハデなパフォーマンスを繰り広げるとはまったく別モノで、常に一定の「ゆっくりと」としたペースを保つ我が家のお嬢(←私の母が彼女が小さい時からこう呼びます・苦笑)。

現在彼女は公立ハイスクールの11年生(junior)で、来年はいよいよ卒業学年(senior)となります。

そんな彼女、彼女には大きな夢があります。それは、高校を卒業したら、同じくドイツのギムナジウムを卒業する親友と、ある国のある大学にて落ち合うという事です。

彼女Sちゃんは竹馬の友。ギムナジウム入学当時に直ぐ知り合い、毎日親よりも長い時間を共用し、お互い切磋琢磨し合っていたところ、私達が彼女達の仲を引き裂いてしまったのです。娘が今アメリカでがんばっているのは、彼女との志を果たす為、アメリカ脱出を試みるためなのです。

こちらに越してきてから、娘と私達の間には葛藤はかなりあったのですが、この夏辺りから落ち着くようになりました。そして先月私がドイツに行ったとき、私はこの友達Sちゃんと彼女の母親に会って来ました。娘達の決心が固い事を確認したので、もっと具体的なこともいろいろ話し合ってきました。

そして、娘達にも私達からある条件を出しました。それは、奨学金をもらえるよう努力する事です。これは、娘達が国外からの入学となることによって、学費が物凄い額になるからです。アメリカもそうですが、在州納税者→他州納税者→国外の順で学費が高くなりますから、この事実は承認はせざるを得ません。なので残る手は一つ、娘達自身にもがんばってもらうことしかないのです。

しかし、ドイツのギムナジウム一本でくるSちゃんと、ギムナジウムを中途半端で投げ出してアメリカに渡り、公立ハイスクールに通う私の娘を比べると、私の娘の方がかなり茨の道を歩んでいることになります。

☆ここでアメリカの一般公立高校の仕組みをちょっとご紹介☆

どの教科もレベル別で自分の能力に合ったクラスを取れ、一般→Honor(優秀クラス)→AP(※カレッジカリキュラム)の順に3段階で難度があがります。高校1年生であれば、ミドルスクールの通信簿に寄ってランクを振り分けられますし、在校生は、教科毎の先生の判断で、来期のレベルを上げたり落としたり、再履修という事もありえます。
(※APクラスは、ハイスクールでは3教科しか取れないことになっています)

教科毎に難易度をかえることができ、こうやって早くから得意分野だけに打ち込む/偏るというのは、アメリカの教育の典型だと思います。(良し悪しがありますね)



さてウチの娘、彼女の得意分野/興味はといいますと、語学と自然科学ですかね。どちらも育ったドイツという環境によるものかと思われます。彼女の通っていたギムナジウムではラテン語(※)、もしくはフランス語が第一外国語として必須だったのですが、親がヘタに手伝えないラテン語を取るという賭けに出たのが功を奏したのか、自分でなんとか始末するというワザを得、その後のスペイン語へと(今現在履修中)目覚しい発展に至っています。ラテン語はいまのハイスクールでも続けていて、来期は独自で論文にとりかかるAPクラスをとることになっています。

(※ラテン語はその他の系統言語の基礎--フランス語、スペイン語等--となるものなので、これをしっかりと学ぶと、他系統言語の習得がラクなようです。娘は軽々とスペイン語のhonorにいってしまいました。アメリカレベルではあるのでしょうが…orz)

現在AP environmental(環境学)についての研究/論文のクラスをとっているので、このクラスを良い成績で終わることができれば、先生に推薦を貰い、来期のAP biology(生物学)にいくことができるようです。生物がとれることになれば、APクラスが3つになるので、奨学金候補としてなんとかくい込む事ができそうです。そして、彼女にはもう一つやらなければいけないことがあります。それはドイツ語が母国語だという証明を取る事です。

彼女の母国語(読み書きの完璧)はドイツ語ですが、今通っているハイスクールではドイツ語は学べないので、ここに来て以来一切ドイツ語を学んでいないことになります。ドイツ語を『外国語』として学んでいる学生であればドイツ語検定を任意で受けられますが、彼女の場合は違います。しかし、いくら読み書きが完璧でも、それを証明するものがありません。なので、ドイツ語を外国語として教えている高校(※違う学区ですが地理的にはウチから近いのです)に、その時間だけ特別通わせてもらえないか交渉する事にしました。いまは教育委員会の指示待ちです。

晴れてドイツ語の授業に通えることができれば、アメリカのハイスクールのモノではありますが、一応「彼女のドイツ語は使い物になる」ことの証明になるので、この価値は大きいですね。


こういう面倒な環境に子供達を置いてしまったのは親のせいなので、こちらもあの手この手で出来るだけのことはするつもりです。

しかし、スイスにお住まいのしずさんも仰っていましたが、来世もし、また私が子育てをすることにでもなったら、その時は絶対にモノリンガルでいきたい、と真剣に思います。

『一つの言語、国に集中したい!』、これは夫(※)を抜かした私達家族の願いでもあります。


(※印の夫。彼はこの辺はちっとも感じてないんじゃないかなぁ…)


PS.娘がどうやって一人でここまでがんばれる子になったのかは、夜にでもかいてみますね、しずさん!