米独 学習評価の違い | sunset diary

米独 学習評価の違い

私は日本の義務教育、夫は北欧一本で育ちましたが、自分の子供達は、一度も祖国の教育を味わったことがありません。2人の子供がドイツで就学した当初は、先生との関わり方の常識、他の父兄との関わり方などなど、日々の宿題の片付け方でさえも親自身が未経験だった為に、とにかく苦労しました。私のドイツ語は、まだまだ発展途上初期だった為、夫が望みの綱でしたが、あの人、出張続きで家に居なかったし…(怒)

あの時は、見るに見かねた近所のお母さん達が、よく助けてくれました。ド田舎に住んでいたのに、何故か私達の越してきた通りだけ、アメリカに何年か駐在して帰国してきた家族が多く、環境に恵まれました。ほんと、ありがとう~~モニカ~、インゲ~~(涙)

そして時は流れて12年、今度はアメリカへ流れ着き、長~い学生生活を一から始める子と、高校生活あと数年という子供達の生活が始まりました。ドイツで苦労した免疫があるのか、ここでのスタートは結構ラクでした。一番難しかったのは、パブリックスクールの、異常なまでの奇妙な規則を、田舎育ちの次男に柔らかく咀嚼し、よい方向に解釈させることでしょうか。

始めは英語力がゼロだったのもあって、こんな~事あんな~事、あった~けど~♪の世界でしたが、理解あるお母さん方や、先生に恵まれて、なんとか3年目に突入できました。が、ここへ来て、次男のすっ飛んでいたモチベーションがまっさかさまに急降下。担任の先生が超サザン(オールスターズではなく、Southern/南部出身の保守肌)で、厳しいのです…。小さな事ですが、例えば髪の毛を触っていたら《男子たるもの、髪の毛を触るべからず》、カフェテリアでの昼食中、立ち上がってしまった次男は《食事中は、静かに食べ、間違っても席を立たない事!》なる、警告を受けたり、とにかく学校が楽しくない!行きたくない!と、次男は文句をまいにちタラタラ言い始め、早3週間が経ちました。そういえば、とここで気が付いたのが、米独の、モチベーションの無くし方の違いです。

南ドイツの新学期も先週始まったので、あちらの友達とも情報交換をしているのですが、ドイツの子供達も2年生へ上がり、学校への意欲が薄れてきたという話を聞きました。しかし、その原因が少し違います。

ドイツの多くの学校ではネガティブな点をまず先に指摘される事から始まるのです。ドイツの学校にお子さんが通っている親御さんならばご存知だと思いますが、先生の教え方は、いつもこれは間違い、それも間違い、あ、これも間違いねと言った具合に、いつも間違いを指摘され、これはよく出来たわね!や、あぁ惜しい、でも良くやったわ!などの労いの言葉は皆無に等しいです。ドイツ語の威圧的な表現方法にも問題があるのでしょうが、間違いを先に指摘されるのが常で、子供が諦めの心を先に抱いてしまいがちなのです。

お国は変わってアメリカ、ここは凄いですよ。学校に限らず、誰もが、お互いをこれでもか~と持ち上げる評価をしますから。聞いていると、うぇ~とこそばゆくなる言葉もよく耳にします。

Good job! You are great! you are genius! ちょっと失敗すると、Come on, you can do it! と、軽くお尻を叩いたり、Ooo,almost 惜しかったねと労いったり、 out,but it was a nice tryあ、テニスに行ってしまいましたが、失敗しても、必ず《でも良いトライだったよ!》と、必ずフォローし会うことも、自然に教わります。(持ち上げすぎじゃない?と思う事も多々有り)

ドイツでは学校に限らず、サッカーやテニスでも、子供の学習意欲を早くから下げてしまう教え方が問題になり、以前はギムナジウムの8年生がフラストレーションのピークでしたが、今では低学年化してきています。子供の良い点を指摘してあげる教育が、ドイツには大至急必要ですね。

アメリカかは、この点は抜群です。次男は今まで、良い所を先に評価してもらい、それを肥やしに{!}本読みや文章を書くという、超苦手な分野もがんばってきました。ほめられて伸びる…という現象を、ここへ来て初めてこの目で見ることができました(^-^)

しかし息子は典型男児。学ぶ事も楽しいけれど、エネルギーが有り余っているのです。クラスを邪魔しているワケではないので、今のところ先生個人からの注意メールはもらっていませんが、さて、これからどうでしょう?息子みたいなライオンタイプの子は(オンとオフの差が激しい)、一定のペースを保つ、大人しいタイプの子より分かりやすいですが、スイッチが一旦オフに入ると、動かすのがもの凄く大変!なんです(涙)

昨日息子が、学期初めのReport card(通信簿-新学期を始めるにあたって、彼がいまどのレベルにいるのか、これからどこを強化していくのか)なるものをもらってきたので、先生に面談を申し込みました。申し分の無い評価でしたが、次男の日々のグチにうんざりしている母は、

『先生、あなたのせいで、息子のモチベーション急降下なんですけど…』って言えるかぁ~~?


言えないよなぁ…