娘にとってショックだった日本 | sunset diary

娘にとってショックだった日本

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2週間、3週間と、それぞれの我が家滞在を楽しんでドイツに帰っていった子供の友達。皆、いい思い出が出来てよかったね~。友達もウチの子も、実りのある夏がおくれたようで、お母さんはこれからゆっくりさせてもらいますよ(苦笑)

さて、来客に追われてすっかり過去の事になっていた日本里帰り。さすがに5週間もいると、いろいろな事がありました。あちこち行って、あれこれ食べて、それはそれは忙しい日々を送っていました。里帰り中は、いつもいく喫茶店があるように、いつもいくレストランもあります。すし屋も同じです。兄の友人のご両親が切り盛りしているおすし屋さんです。毎回里帰りすると寄るのですが、ここであることがありました…。それは…

鯨の料理が出されたこと!

お店の人が気を利かせて『せっかく日本に来たんだから、これ食べて!』と、ポンッとテーブルに置かれたのです。私、どうしようかと気が動転してしまいました。だって、だって…、

娘は日本とノルウェーの捕鯨に大反対だから~!(涙)

それまで↑にある写真やハマグリなどに舌鼓を打ちながら、写真もバチバチ撮っていたのに、娘が私に「コレ、なに?」と、クジラと言われたのが聞き取れず、聞き返してきました。…ド、ド、ドどうしよう・・・!?と、引きつる私(泣)

これね、クジラなんだって。その一言で、彼女の顔から笑顔が一瞬消えました。状況を察した兄と母とお店の人々。彼らに娘の考えを一応掻い摘んで説明しましたが、職人さんも、『クジラは日本の文化だからねぇ。知らない国が流行の様にウダウダいうのを間に受けちゃいけないよぉ~』と、たしなめられました。娘はそれ以上彼らと論議をする気がないし、クジラちゃんを目の前に叩きつけられた事で、その日はそれから一気に食欲が下降 ↓↓↓。かなりショックだったようです。間違ってもクジラの写真は撮りませんでした…(苦笑)←このヘンに、ショックの片鱗が感じられます…。

彼女、環境保護や自然科学にかなり興味があり(このへん、さすがドイツ育ち・苦笑)今期の選択科目でも、カレッジクラス(AP)の環境自然科学(Environmental science)を取り、海の生態や水質汚染をテーマに、夏休み中にエッセイに取り組んでいたほどでした…。で、クジラ(苦笑)

ドイツにいた頃、捕鯨の事で家族で論議したことがありました(学校の授業で散々日本を非難したそうです)。夫は北欧人、クジラは食べないけど、お隣のノルウェーはするので、その辺の感覚はユルユル。私は学校給食でのクジラのから揚げ大好き人間でしたので、言う権利はありませんでしたが、

『他に食べ物は幾らでもあるんだから、わざわざクジラを捕獲しなくてもいいよね。でも、昔ながらの捕鯨を止めたくないっていう猟師さんもいるからね。ノルウェーも同じで、昔からやっていた事を、他の国が止めろ止めろっていうのはどうかと思うね。例えばグリーンピースのやり方って、その事実だけを取り上げてメディアを利用するよね。若者の正義感をあおって頭ごなし、力ずくってやり方は、ママは好きではないな』

と言った覚えがあります。嫌なのなら力ずくで押さえ込む方法より、代替方を提案するとか、もっと賢い方法があるはず、と今回も言いました。若者って事実しか受け入れる余地がないから、今回のおすし屋さんの意見は彼女にとって、いい参考になったと思います。だって、このおじさんはいい人なんだもん(笑)クジラと生きてきたんだから、いきなり『お前は間違っている!』って言われてもこまるもんね~。サラっとこの場は逃げ切りました。

あとで母が、『これが肌で感じる異文化学習ってモノなのよね』とボソリ。頭がガチガチの娘には、いろいろと経験してもらって、やわらかい環境オタクのお姉さんになってもらいたい、と母は切に願います…(苦笑)