あっぱれな年寄りと小さな世界
先週母が遥々日本からやってきた。
ロクに英語は出来ないが、度胸だけは人一倍ある人なので、今までもデンマークやドイツにも娘会いたさに一人で飛んできていたが、今度はアメリカ…。空港に日本語表示があるし、航空会社のシニアサポートにもお願いしていたというものの、74歳だし、ヨーロッパ便より長い東海岸までの空の旅に、私のほうがナーバスになっていた。案の定、空港に出向いたときは疲れていた様子だったものの、いろんな人を捕まえて話したらしく、楽しい空の旅だったようだ。…あっぱれ。
このところずーっと天気が悪いし、子供達の春休みもありで毎日ダラダラ過ごし、時差ぼけ老人にはもってこいだったようだ。今日からやっと子供達が学校に行き出したので、私と母は朝からあちこち動き出した。いつもの様に何度も家を出たり入ったり(※送り迎えで)していると、隣のLoが私達に寄ってきて、母に挨拶に来てくれた。先週の友達の訪問に続いて母がやってくるのを知っていた彼女は、「やっと会えましたね~」と会話を始めた。
彼女は去年こちらに越してくるまで、ニュージャージーにある日本企業に勤めていた事を思いつき、母にその事を話してみると、「あら、じゃあ××さんをご存知?」と彼女に聞き始めた。この××さんのお母さんは私の母の昔っからの同僚兼友達で、私も小さい頃から知っている人だった。その息子さんがこちらの現地法人のお偉いさんになっているのは私も知っていたが、別に今まで彼女に話したことはなかった。
がしかし、Loは「Mr.××???もちろん知ってるわよ!私達社員はもちろん彼を知ってるわ。彼は私なんかしらないだろうけどね!」とビックリして飛び上がっていた。しかも、「彼のお嬢さんが会社にインターンに来たときがあって、その時は私が彼女の担当して3ヶ月面倒見たのよ!」といい、母は「あら~○○ちゃんの事?」と、こちらもぶっ飛んだ。この間私は二人の通訳にまわり、なぜか母とLが抱き合って喜んでいた…。
恐るべき年寄りの顔の広さと、このオープンな性格…。
母はさっそく日本にいるこの友達にはがきを送るようだ。地球は小さい、ホントに小さいと思った一日だった。