お持ち帰り | sunset diary

お持ち帰り

未だに慣れない事の一つに…


アメリカのレストランで、「Do you need a box?」と聞かれて、どのテーブルの人も、食べ残しを袋やスチロール製の弁当箱に流し込んで持って帰る、アノ、Doggie Bagがあります。


別に気取っているわけでも、お高くとまっているわけでもありません。先ずはどうして食べられない程のモノを注文するか?そして、サーブする側もどうしてあんなにてんこ盛りにするか?という疑問があります。アメリカにもちゃんとしたレストランにいけば、それなりに考えた量を出すところもありますが、年中そんなところに食べに行っていられません。大体金曜の夜は私と夫だけでちょっと良い所に出かけ、土曜か日曜は家族みんなで外食しますが、どこにいってもこの「持ち帰り」の光景を目にします。


先週末はシーフードにしましたが、違う種類の魚のお皿を頼んだのに、どれもおんなじ味で飽きてしまい(=美味しくなかった…)、私も夫も久しぶりに残してしまいました。もちろんここでも「持ち帰りようの箱を持ってきましょうか?」と聞かれましたが、家に持って帰ったとしても、冷蔵庫に入れたまま結局放置されてゴミ箱行きというのが目に見えたので、箱は断り、そのまま残してきてしまいました。普段は注文するもののサイズに気を配るとか、家族でシェアーするとかして「食べ残し」を避けてきたので、この日は久しぶりに罪悪感を味わいました…。


かなり前の話ですが、ある日私の義母がドイツに遊びに来た時に一緒にカフェに行きました。ドイツのケーキもアメリカのモノに負けないくらいの大きさなので、私は半分も食べられませんでした。すると、ウェイトレスさんが来て、「これ、つつみましょうか?」と聞いてくれました。家に帰ったら完食できそうだったので、持って帰ることにしました。


すると、義母がびっくりして、「デンマークだったら、包みましょうか?なんて聞いてこないわ。ドイツはさすが戦争で貧しい思いをしているから、食べ物を大事にするのかもね」っと言ってきました。それも考えたと思いますが、彼女の場合、食べ残しを持って帰るのはちょっと恥ずかしいというのがあった様です。あさましいというんでしょうかね?もし彼女がまだ生きていてアメリカに来て、こちらのレストランでの光景を目の当たりにしたらハッキリと言っただろうと思いました。


私はヨーロッパ人でもないし、かぶれているとは思いたくありませんが、隣の客が去った後の食い散らかしたテーブルや、床に落ちたもの、食べ残しをガガガーっと箱に流し込む光景などを見ると、そこにいる自分がとっても惨めに感じます。先週のその場では娘もさすがに「ああいうの見ると、食べる気なくなるね…」と言って来ました。マックとかその類のところなら割り切れるのですが、そうではありません…。ちょっと粋な所に行きたいな、が私の目下の願いです。