公立校の抱えるジレンマ
私の住んでいるCounty/行政区、学区は、近年著しい人口の増加を遂げているところです。2年前に公立校が3つ増設され、去年は8つの高校と小学校が建てられました。特に私が住んでいる町とお隣の町は、公立校なのに教育熱心な親が多いからなのか、成績がアメリカの標準を上回る学校が多いので有名です。息子と娘が通っている高校は、まだ2年目の新しい学校ですが、既に定員オーバーの様です。
我が家の長男と次男はESL(英語を母国語としない子の補修クラス)を履修しています。長男は単位が十分なので、息抜きの為もあってこのクラスを取っていますが、次男は小学校5年生まであと5年間は履修しないといけないそうです。レベルや学年によって少人数で行われていて、長男は彼の他に5人のメキシコ人、次男は彼の他にあと2人のこれまたヒスパニックの子がいるそうです。実はこの少人数は稀なケースだという事を、今日知りました。
今日は天気がよかったので、久しぶりに近所のお父さんと立ち話をしました。彼らはカナダからの移民です。去年グリーンカードも習得し、数ヶ月前に我が家から2件目の家に越してきた、男の子が2人いる家族です。今日はお互いにどういう経緯でここに越してきたかを打ち明け合いました。彼らの引越しの理由は『親の通勤に時間がかかっても、いい学校に子供たちを通わせるため』という事でした。彼曰く、『息子たちの学校では、英語が第二外国語なんだよ』という事です。スペイン語を話す子が余りにも多いという意味です。お昼休みにはカフェテリアで殴りあいも日常茶飯事らしく、これは早いうちに学校を変えなければ…という事で、ここに越してきたそうです。『ハハハ…、外国人から離したくてここに越してきたのに、ウチの息子に出会っちゃったね~』とは私(笑)。お父さんも勢いよく笑い飛ばしてくれましたが、本心はいかに?
ウチの近所では、公立校に子供たちを通わせず、私立校に通わせている人たちもかなりいます。これは、公立校よりも科目教科が多く、いい教育を与えるため…というのが一番の理由ですが、ヒスパニックだらけの学校から自分の子供を区別する、という意味もあるのだと知りました。私は学校に頻繁に足を運ぶのですが、事務所でよく目にする光景で、ヒスパニックの母親が小さい子を抱いて椅子に座り、その息子たちが事務の人と話をしているという場面です。英語が出来ないのは仕方がないですが、どうにかならないかなぁといつも思います。話そうという努力をしない人がかなり多いのです。彼らの子供たちが不憫でなりませんが、子供は子供で慣れているんですよね。恐るべきヒスパニック家族です(苦笑)
今日話した近所のお父さんにも、家を決める時に不動産屋からも聞いたことですが、公立校に通わせるなら、ヒスパニック系の子達が多いのは承知の事。だから学校の評判と偏差値を上げる為に、親が必死になって学校のボランティアをかって出たり、家でも一生懸命子供に勉強させるんだというわけです。
今日は改めて、移民を受け入れ続けるアメリカ、それによって教育現場が不安定であるということを再認識したのでした。