芸に身を助けられた息子
今日月曜から息子の春季のクラブ活動、テニスが始まります。週末から落ち着きのない動きの息子…。楽しみなようです。
アメリカの学校でのクラブ活動には簡単に参加できません。どのクラブにもトライアル(入部テスト)があり、それをクリアーしても、アカデミック(学業成績)が悪いと入部させてもらえません。私たちがこちらに来たときは、夏季のスポーツ、サッカーのシーズンはとっくに始まっていました。
(※日本の様に、年間を通して一つのスポーツが行われるのではなく、シーズンによって打ち切りになってしまうのです。今日からは春季の始まり:野球、ラクロス、男子テニスなど…が始まります)
息子は幸いサッカーが上手かったのと、転校生という事を考慮してくれて、途中入部ができました。彼はドイツでのポジションはFWでしたが、こちらではもうポジションが固定されていてたので、始めはDFに廻されてしまいました。DFは苦手なので、何試合かそれでもそのポジションで我慢していたのですが、あまりに勝てないチームにとうとう我慢できず、コーチに自分をFWにしてください!と直訴したそうです。するとコーチは、「分かった、そんなにFWがやりたければ10分時間を上げる。それでダメだったら文句は言うな」と、言われたそうです。
そして彼はなんと、交代から2分で得点を挙げ、その日の試合の勝利に貢献したのでした。観戦していた私達も応援にもえました。この日の活躍は、彼の「新天地・アメリカでも生活していけるんだ」という、『自信』につながったように見えました。アメリカのティーンの映画のように、彼は学校で一躍有名人になってしまいました。
しかし、まったくのお調子者の彼ですが、有頂天になっていられない理由がありました。冒頭にも挙げた、成績の事です。ドイツからもって来た成績はまあまあですが、サッカー部はAとBしか認めてくれません。Cが教科のどれかに着くと、2週間のクラブ活動停止、ひどいと休部、もしくか退部にさせられてしまうのです。彼のネックは数学でした。いくら英語で日常会話や授業についていけても、数式&文章問題が英語というのには、かなり手こずっていました。
入部1ヶ月で数学の成績がCになってしまい、あわやクラブ活動停止かと思われた時に、コーチがミーティングで他の子供達の前で仰りました。『みんな、今ここで××(息子)がいなくなったら困るよね。数学の得意な者は彼をサポートするように。彼の成績があがるようにサポートして挙げてくれ』と。それからというもの、ピンチの時は数人から数学の宿題の面倒を見てもらっていました。彼らに助けられ、このシーズンは得点王争いに最後まで食い入る事が出来ました。
アメリカの普通の公立高校で、ここまで文武両道を実行している事に、とても感動しました。
そして、今日からはテニスの始まりです。先週の説明会の時に、やはり成績が重視される事を聞いて帰ってきて、息子は苦笑いしていました。さて,今期はどうなる事やら…。