1983年の角川初のアニメーション映画『幻魔大戦』のキャラデザを担当した大友克洋さんの資料集"キャラクターオブ幻魔大戦"


子供ながらにこの絵のタッチにめちゃくちゃ引きこまれました。それまでのアニメーションの絵柄とは全く別次元で引き込まれて話の内容が全く入ってこなかった記憶がw


大好きなベガというサイボーグキャラの線が決まるまでの試行錯誤が描かれてます。

こういうプロットから皆であーだこーだ言いながら形作っていくのが常識だと思ってたのですが、最近こう言う状態のものを渡すと

現場のレベルによりますがたまに

「なんでこれ色がないんですか?」

「イメージと違います」とかって話になることがあって

完成形みたいなものを見せないと理解できない人が増えてて、困ってますw

コンペティションとゼロベース制作と解釈がごっちゃになってるといいますか。。。

絵も音楽も色を塗る前にフォルムや全体像をスタッフの意見を取り入れながら

しっかり作り込むのが肝要です。海外では当たり前なんですけどね。

想像力の欠損の時代なんですかね、、完全に作ってしまうとチームでやってる意味ないですしね💦

基礎が固まってない状態で完成形を何個も作るのは非効率で頭悪いやり方ですし。


大友さんの描く "東京"が大好きですね。80年代も今も変わらないw

人間が詰まったゴミゴミした感じなんですけど、きちんと一人一人人生背負って一生懸命生きてる感じが出てて


レンダリングの待ち時間とかこういうのマジマジと見てる時も至福の時間です。

デスクの本棚の宝物なり。