現在も中学校の現代文に載っている国民的小説、夏目漱石の『坊ちゃん』の実写版

1977年制作の若き中村雅俊さんが主演です。


明治時代、血気盛んな青年「坊ちゃん」が数学教師として東京から四国・松山の中学校へ赴任し、そこで出逢う個性的なキャラクターやカルチャーショックに奮闘するお話。


映画も上手くエンタメ作品にまとまっていて配役も昭和の名優オンパレードで原作のイメージに近い感じだったのですが、観終わった後、こんな内容だったっけ??と疑問が生じて

原作を再び読了してみたのですが、

マドンナというキャラが、映画では松坂慶子さんが演じ、まさに寅さんのマドンナ的に主人公も恋してしまうみんなの憧れの清楚な美しい女性で物語の中心的人物として描かれていたのですが、

原作を見てみると、許婚がいながら、お金持ちの他の男性へと心変わりする女性くらいにしか描かれておらず、主人公とも絡みも無くそんなに登場しないんですよね💦

なので映画の方がエンタメ設定でなるほど!となりました。 


原作は坊ちゃんの主観の語りですすんでいくのですが、今見ると

憶測や決めつけ盛りだくさん、やたら癇癪持ちで見るもの触るもの全てにずっとキレているんですけど、ほぼ思考の中で完結しており口に出していないので、パンクブーブーのコントを思い出して笑けてきましたw


小説の面白さも再確認出来た面白い映画でしたし、製作者としては

映画と言う時間の制約がある中での原作の落とし込み方の勉強になりました。

原作と違う!というのは簡単なんですけど原作知らない人にまず純粋に楽しんでもらえるのか?が課題なんですよね💦