夏目漱石の不朽の名作"こころ"の実写版
なんと約70年前の日本映画!アマプラにあったので鑑賞。
過去に執着して心に闇を抱える男、
美しき妻もその夫の心の闇に悩んでいたが
尋ねても一向に語ってくれない、、
そしてひょんな事から出逢った青年に男は次第に心を許しその謎の全貌を語っていく、、、みたいなお話です。
この小説が好きで何回も読みましたね。
見事、映像化出来てて納得の内容でした。
どの登場人物にも共感します。
人を好きになった時のコントロール出来ない溢れ出す思い、嫉妬心だとか、伝えられないもどかしさだったりだとか、胸が苦しくなってしまいますね。
私も全然伝えられない寡黙な硬派タイプなので、もう刺さりまくる内容でした😢
最近の恋愛観もすっかり欧米化してますが、なんか日本人の古き良き恋愛感がそこにあって、それはそれで良いな、って感じましたね。
映像のカット割もとてもこだわっていて素晴らしかったです。
人物の心理状態を影や、挟み込むインサート映像で表現したりニクイ演出もたっぷりです。
良い映画は白黒でもカラーでも関係ないですね。
今も昔も変わらない人のこころに関する映画でした。