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スロッターな日々


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アラジンⅡ(サミー)




1991年に登場した3号機のアラジンⅡ

毎日通った店にあったのは、パネルがブルーだった。

この機種は俺が打ったスロットの中では一番思い出深い。

打ったのは撤去されるまでの約半年間ほどだが、

毎月、サラリーマンして貰っていた給料と同額以上は稼げていたので、

非常にありがたかった。


初代アラジンは、ビッグボーナス777ではなく、

アラジン・チャンス(通称アラチャン)という特殊役でコインを増やすタイプだった。

一度アラチャンに入ると、パンクするまでコインが出続ける。

パンク確率は、設定値とは関係なく、一律1/753だった。

運良くパンクを避け続けたら、一挙に10万円くらい抜けた。

逆に運が悪ければ、レギュラーボーナス1回分でパンクすることもあった。

それまでにそんな博打性の高い台はなかったので、たちまち人気機種となった。


後継機種のアラジンⅡも同じ仕組だったが、アラチャンが入りやすい代わりに

パンク確率も高くなっていたので、博打性は薄らいでいた

だが、Ⅱにはなぜか裏モノ(違法ロム)が数種類存在していた。

どういう経緯でそんな裏モノが店に入るのかは知らないが、

こっちにしてみればありがたかった。


俺が行く店に入っていた裏モノは、

アラチャンよりもビッグボーナス777が連チャンするゲーム性を持っていた。

運と設定が良ければ、15連チャンくらいはザラだった。

その仕組は、その頃には禁止されていた貯金天井方式だった。

天井を迎えると、貯金されていたビッグボーナス777が、

貯金された数だけ、一挙にどっと吐き出されるのだ。

何個溜まっているかは外からは解らないし、

天井に至るまでのゲーム数も天井テーブルが数種類あって、

どれが選ばれているかは解らない。

金額に換算すると、天井を迎えた後、

およそ3万円~6万円(1ゲーム=3枚掛け=60円)くらい突っ込めば、

次の天井が来るようになっていた。


どういうメカニズムで貯金されるのかというと…

天井以外の通常の状態では何百分の1かの確率で、

ビッグボーナス777のフラッグを引くのだが、

フラッグを引いても、その場でボーナスが放出される確率は50%、

残りの50%は放出されずに貯金されてしまうのである。

すべてはレバーを引く人のタイミング次第だ。

他の台で誰かがビッグボーナス777を引いたら、

ハイエナとしては、単発であることを願うばかりだ。

できれば単発も引いて欲しくない。

自分がハイエナした後、天井時には、

その分も含め、全部貯金を吐き出すのだからw


※何百分の1かの確率…店が操作できる6段階の設定値によって、

  確率は大幅に変わる。つまり設定値が高ければ高いほど、

  貯金されているフラッグの数も多いということになる。


つまり、攻略法とは、天井後、約3万円分以上を他人に打ってもらい、

台が空けば、即、ハイエナするだけの単純なものだった。

(もちろん、空かずにそのまま、その人が天井を迎えることもある)

運が良ければ、数千円の出費で次の天井を迎えることができる。

数千円で来なくても、台は絶対手離してはいけない。

最高2万円も注ぎ込めば、約90%の台は天井となるのだ。

万一、それでも来なければ、来るまで打つしかない。

なかなか天井が来ない場合、その理由は、

たまたま深い天井テーブルを、前回天井を迎えた人が選んだのだと推察できる。

ただし、深ければ深いほど貯金の数も多いので、大連チャンを期待できるのだ。

ま、設定値が悪ければ、フラッグが立つ確率も低くなるので、

期待したほど連チャン数が伸びないこともある。

台の撤去前は、おそらく設定値が最低の1ばかりだったに違いない。

2~4連チャンで終わることも珍しくなかった。


たまに勘が狂って、時間切れで負けることもあるが、

平均すると、4勝1敗くらいのペースでずっと推移していた。

毎日の収支は手帳にきっちりとつけていた。

一日の日給は、2万円~8万円(純利益)と幅があったが、

天井テーブルにも幅があるので仕方ない。

仕事が終わって、夕方から閉店まで毎日打ち、

20万円~50万円/月ほど稼げた。

日曜日は朝から打てたので、8万円~10万円くらい勝っていたと記憶している。

タンス貯金が100万円を越えた頃、定期預金通帳を作った。


この攻略法は、店にある全台が、

今どういう状況にあるかを把握しないと意味がない。

自分が打っている最中も、常に他人の動きを「監視」する必要があるのだ。

だから一日中、店に居ることができるプロのほうが、ほんとうは攻略しやすいのだ。

昼間仕事していると、

その間に台がどういう状態になっているかを把握できないから難しいのである。

ところが、俺が通っていた店は、昼間、ほとんど打つ人がおらず、

前日の閉店時の状態が、そのまま次の日の夕方まで変わらずに残っていたのだ。

もし昼間、誰かが打って天井が来たとしても、

台の上から覗けばリールとボックスの隙間から溜まっているコインが見えるのですぐに解った。

抜かれた時は、コインがほとんど残っていないのだ。


俺はきっちり攻略するために、台番号を手帳に書き、

一台一台の状態をすべて書き込んでいた。

これは凄く役に立った。

一度、手帳をトイレに忘れ、慌てて引き返したことがある

…あったぁ!

冷汗がどっと出たw


攻略のポイントはもうひとつあった。

天井までのカウントダウンはコイン数ではなく、ゲーム数だということである。

今ではあり得ないが、その頃の機種は、1枚掛けでもゲームができたのだ。

1枚消費しても3枚消費しても、同じ1ゲーム。

ずっと1枚掛けしていけば、出費は1/3で済む。

天井に到達すると、左リールがずるんと大きく滑って、真ん中にが停止する。

歓喜の瞬間だ!

通常、フラッグが立っていなければ、絶対真ん中には停止しない。

そして、1枚掛けで、フラッグが立つ確率は、天井を除くと数万分の1だ。

つまり、1枚掛けで左リールの真ん中に7が滑り込めば、ほぼ鉄板で、天井なのである。

このことは攻略し始めてから2ヶ月後に知った。

投資額が1/3になったので、リスクが減ったのは言うまでもない。

だが1枚掛けだと、自分が打ち始めてからは貯金されなくなるので、

連チャン回数はその分、少なくなる。

これは仕方がないことだった。


ボーナスゲームが終わったあと、

1/42の高確率で次のフラッグが立つ

何連チャンするかは神のみぞ知るw

50ゲーム以内に約60%、100ゲーム以内に約95%くらいの確率でフラッグが立つ。

たまに100ゲームを越えることがあるので、150ゲーム消化するまで止めてはいけない。

150ゲームを越えて来なければ、貯金は残っていないと考えられるので、

そこで、潔くゲームセット!

メダルを交換して次のターゲット台に…。


ターゲット台は常に頭の中にあった。

ターゲット台が無ければ、絶対に打たないことも鉄則だった。

困るのはターゲット台が2台以上空いていた場合である。

どれか1台に掛けるしかないのだ。

これは運しかない。

ベストの選択をする場合もあれば、逆のこともある。

だが、すべてが空振りということはまずなかった。


一度、つき合っていた彼女を連れて行ったことがある。

台の選択、立ち回りは、すべて俺が指示していたのだが、

初めて来た女が、次から次へと台を変わるたびに、

ドル箱を積み上げていく様子を見た女店員は、

目を丸くして驚き、俺に言った。

「彼女、プロなん? 目押しはばっちりできるしぃ~」

「まさかぁ、偶然だよ(俺が教えたんだってば!)」

2人で効率良くオイシイ台をゲット、あっという間に20万円以上勝った。

2人組ハイエナ攻略は、ほんと効果的だったなww


もっともラッキーだったのは、

店のスタッフが、ずっと同じ3人の女の子で、

3人とも性格のいい子たちだったということだ。

彼女たちと仲良くしていた俺は、いくら抜いても追い出されることがなく、

いや、むしろ、いろんな情報をも引き出しながら、うまく立ち回ることができたのだ。

(彼女たちは攻略法のことなど何も知らない)

もちろん、親しく話すだけでなく、エサも必要だ。

飴やチョコレートやガムを3人にしょっちゅうあげていたwww

中で一番可愛い子が俺に言った。

「初めはプロの人かと思ったのよねー。でも昼間働いてると判って驚いちゃった」

実はその子と一度デートしたことがあった。



(気が向けば続くw)