2016年 夏の記録、

の続きです。

9月2日  (入院から22日目)
退院の日を迎えました。

抗がん剤治療について決断できないまま、逃げるように決心した退院だったけど、看護師さんたちが笑顔で励まして送り出してくれて、感謝しています。

だからこそ、ぜったい元気になるぞと思いました。心も身体も。

肺梗塞の治療はリクシアナという血をサラサラにする薬を半年間服用、着圧ソックスも昼夜問わず半年間履いたほうがよいとのことでした。

抗がん剤治療については1週間後の外来受診時に答えを伝えることになっています。

退院して実家に戻り、真っ先にやりたい!と思ったことは髪の毛を切ることでした。

母に伝えたら何故か大喜びで「私が電話してあげる!」と近くの自分が行きつけの美容院に電話し、「開腹手術してまもないので、シャンプーなしでカットだけお願いします!!今すぐ行きます!!」
とはりきって話していました。

(入院中お風呂禁止期間が長く、鳥の巣もやもやのようにこんがらがった髪を見ていたからですかね)

ヘアドネーションという子どもの医療用ウィッグに使う髪の毛の寄付がしたくて伸ばしていたんです。

けど本当は短い髪が好きなのに我慢して伸ばしていて。

そんな心を手離したい!新しい自分になりたい!という気持ちや、

がん患者になった私の髪の毛を子どもたちに贈ることなんてできない、縁起がよくないと自分を否定する気持ち、

そして薬剤師さんから私が行う予定の抗がん剤治療は髪が抜ける、と言われていたのでもしやるなら切っておいたほうがいいかな、という気持ちも少しだけありました。

オーダーは「ショートカットにしてください!!新しい自分になりたいんです!!!」

30cm以上ばっさり切りましたが、20年ぶりのショートは何故かやっぱり母から大好評で。
(よっぽど不衛生に見えてたんでしょうかあせる

髪を切っただけで力が湧いて、心が明るくなるのが不思議でした。

そしてこの日は新月だったので、新月の願い事書きました。

心が病気を乗り越えるまで、あと8日です