新年、あけまして おめでとうございます。
管理部 スガワラでございます。
唐突ですが、皆さん、お肉は食べますか?
僕は宗教上の理由で、ほ乳類、魚類、軟体動物、節足動物、昆虫、ハ虫類、両生類・・と様々なものを、わりと分け隔て無くモリモリ食べる人間でございまして、動植物全般において、ほぼ好き嫌いもございません。
むしろ、お肉は大好きです。
話かわりまして、前々からいつの日か山に籠もって自給自足のこじんまりとした省エネルギーな生活をしてみたいな~~なんてことを妄想してるわけですが、畑なんかは、実は今もやっているので、野菜なら自分が食べる分くらいはそれなりに栽培できちゃうと思うんですよ。
で、野菜は何とかなるけどもら、お肉ってどうやって自給自足するんだろう・・と、ふと考えちゃったりするわけです。
スーパーで買ってくるのも、そりゃ一つの方法だろうけども、自分の手でお肉を作り出すってのは、どうなんだろう・・と。そんなことを考えておりました。
まぁ、スーパーで買ってきたお肉だって、どなたかが命を奪って、精肉したものを間接的に食べてるわけで、早いか遅いかの問題というか・・・、ちょっと気になり出すといてもたってもいられなくて、友人に電話してみました。
ちなみに、この友人は狩猟免許なんぞを持っておりまして、地元の猟友会なんかにも入っております。
これまでも彼が仕留めたイノシシとかシカのお肉をちょこちょこともらってたんですが、「今度獲物を捕ったら、手伝うから呼んでくれ」と、話しておいたんですよ。
そしたら、新年早々電話がありまして「シカ取ったぞ。今、血抜きしてるから、明日来い」と。
翌日伺いますと、軽トラの荷台にでっかいシカが横たわっておりまして、その重さ80kg。
でかっ!
「はい」と、刃渡り10cmほどのナイフを手渡されます。
シカさんと目が合っちゃったりして、一瞬ひるみましたが、一礼して手を合わせ、作業開始です。
ちなみに、以下、わりとエグいお話が出てきますので、苦手な方はスルーでお願い致します。
ちなみに、シカさんは昨晩の打ちに内臓を抜かれ、血抜きまで済んでる状態でした。
この作業を仕留めた現場でやっておかないと生臭くなってしまうんだそうです。
以下、作業手順。
1)皮を剥ぐ
四肢のひずめの周囲にぐるっと切れ込みをいれ、そこから付け根に向かって刃を入れながら皮を剥いでいきます。
手足の皮が剥げたら、内蔵を取り出すためにあらかじめ開いてあったお腹から、背中に向かい、皮と肉の間に刃を滑らせるようにしていきます。
刃物が良いせいでしょうか、20分もかからずに、皮剥ぎ完了です。
剥いだ皮は、毛を綺麗に剃り、なめし革にするそうです。
2)部位毎に解体
骨盤の真ん中に刃を入れて、えいやと骨盤をひらきます。
そして、後足と前足のモモ肉を切り離します。
あとは、背骨に沿って背ロース、ヒレ、肋骨(スペアリブ)、横隔膜(ハラミ)などを切り離して行きます。
肋骨とかどうするんだろう・・と思っておりましたが、骨と骨の隙間に刃をいれると、それほど力も使わずに解体することが出来ました(教えてもらいながらですので、自分一人じゃやっぱり難しいと思います)。
この時点で、割と「シカさん」から「お肉」になってきます。
3)後処理
モモ肉は、中に大腿骨が通っていますので、骨にそって刃を入れ、骨を取り除きます。
あとは、持ち帰りやすい大きさに切り分けて、完了です。
ざっくりと書くとこんな感じで、2時間ほどで作業は完了。
手元には30kgほどのお肉ができあがりました。
動物の形をしたものを相手に、正直、自分に出来るだろうか・・と、直前までドキドキだったのですが、まぁ、なんとかなるものです。
少しだけ、山の中での自給自足(?)というか、サバイバルしていけそうな気になってきました。
が、僕がやったのは既に亡くなっているシカさんを解体する作業でして、本当はその前に彼の命を奪わねばならないわけですよ。それを、僕が出来るか・・というと、あんまり自信有りません。
友人は猟友会に入っているので、市町村とか農協とかの依頼で、害獣扱いになっているシカやイノシシを撃つわけですが、いまだにとどめを刺すときは胸が痛むそうです。
だからこそ、余すことなく食べることで供養すると言っておりました。
ということで、まずは最初の一歩を踏み出したお正月休み。
非常に密度の濃いものとなりました。
まぁ、猟銃の免許など取る気はないので(鉄砲とか怖いし)、彼らの命を奪うことは早々ないと思うのですが、まぁ、将来(?)に向けての小さな一歩を踏み出せたのではないかと思います。
というか、おまえはいったいどこに向かってるんだ?といわれそうですが。
ちなみに、もっとも珍重される「背ロース」と呼ばれる部位を頂いて参りまして、ここは一度冷凍してから(寄生虫対策だそうです)、半解凍したお刺身をワサビ醤油で頂くと、
「あらゆる肉の中で一番うまい」(友人談)だそうです。
僕のようなボンクラにお肉にされたシカさんの供養もかねて、美味しく頂こうかと思っております。
ごめんね、そして、ありがとう。
では、非常に話をつなぎにくいかとは思いますが、ソレイユの望月さん、どうぞよろしくお願いいたします。