私の「辞める」という決断は 自分自身を大きく変えることになりました。出世や金に執着しなくなり、欲がなくなった時に 自分の進むべき道が見えるようになり、本当の自分に出会えて様な気がしました。やめるために何をしなければならないかがはっきりと見えるようになりました。
免許を取り、一応の美容技術を身に着けることにしたのです。やめるためには 入学金を払った以上 入学金分だけの何かを身に着けておこうと考えたのです。美容技術の完璧を身に着けようと思いません。一応の技術を身に着けれレば良いのです。適当でいいのです。
真剣さを捨てることによって 広い視野で見ることができるようになりました。その視野の中に、やってはいけないことや、間違いと思われていることに目が行った。
その間違いに目線がいった。それって本当に「間違い」?という猜疑心が芽生えた。その答えを確認したくなったのです。今まで「正しい」ことしか教えられてこなかったように思います。それを「正しい」ことだと思い込んでいたのです。
だから その答えが 真実なのかどうかを確認したくなったのです。
この視点は 美容業界の常識が真実なのかどうかを確認したくなったのです。
このことをきっかけにして 常識外れの行動を起こすようになりました。9時から21時までの営業だから 終業後、先輩にモデルになってもらい、毎日練習をすることにした。
その次、ワインディングは ウィッグを使えば 自分だけで練習できるから 帰ってから必ず一回は巻くようにした。遅ければ寝る時間が短くなるから 早く巻くために 自然に努力するだろうと考えました。
そして 半年たち、ワンディングを練習するようになったころ、9月にカットコンテストが開催されるという話を聞き、出場資格を聞いたところ、免許の有無にかかわらず、誰でも出ることができると聞き、コンテストに出場しようと決めました。
コンテストに出ようと考えたのは 出場するためには ボブスタイルでは目立たないので、グラデーションカットを教えてもらおうと考えたのです。そうすれば ボブスタイル、レイヤー、グラデーションという3パターンを学ぶことができるからです。そうすれば 確実に3年間で心置きなく「辞める」ことができると考えたのです。
「辞める」ことによって 安定した生活を投げ出すことになり、不安定になることが 驚くほど行動力を手に入れることになったのです。
執着心を無くすことによって 「自由」を手に入れることができるようになり、コミュニケーション能力が高まったのです。言い換えると「したたか」になったのです。社会人として生きてゆくためには どうやって戦わなければならないかを学んだのです。「結果」を出せば 認められるようになり、戦うことができるのです。
こんな経験をすると 「コンプライアンス」にしがみつく人たちは 大きな何かを失っているように見えるのです。