昨日、脳の中で起きているいろいろな錯誤が どのように変化しどのように消されているのかを 説明したつもりですが、とてもわかりにくかったでしょう!
なぜこのような複雑な脳の仕組みに気づいたかというと 私が双子に生まれたことにありました。
私は 双子として生まれ、双子に生まれたことを悔やんでいました。その理由は 兄と私をよく間違われたのです。双子であるために 似ていることはわかるのですが、間違えられることが不思議でした。
私自身は お互いに似ているとは思っていないのです。目、鼻、口、眉毛、頭の形、を比べてみても 大きく違っていると感じられていたのです。
しかし、この研究を始めて 「なぜ間違えるのか?」という謎が解けました。
それは 本人たちは 目、鼻、口、眉毛、頭の形といった各要素の違いをはっきりと認識しているのです。ところが 他人は 体全体を認識し、顔、胸、足、手というように 徐々にそれぞれの要素に対する違いを認識してゆくのです。
同じものを見ていても 全く違う視点でものを見ているのです。そして 違う視点で見ると同時に ゲシュタルト崩壊によって 29秒経過し、それほど違いがないという認識になり、最終的に「同じである」という認識になるようです。この視点の違いによって 全く違って見えているのです。
この視点の違いは スタイリストの視点とお客様の視点の違いに通じているのです。この視点の違いに気づかなかったために オーダーメイドができなかったのです。
また こうした分析能力は似顔絵を描くことによって学びました。 小学校3~4年のころから 「似顔絵」を描き、きれいな顔ときれいでない顔の違いを描き分けてきました。その経験から 人間の顔は ほんの些細な違いによって 大きく違って見えているという事実を学んだのです。この時も「ゲシュタルト崩壊」という脳の働きが関与していることに気づきました。
そして 習字を習っていたころ、作品作りにおいて ゲシュタルト崩壊という脳の働きに悩まされた時期が12,3年ありました。そのころ ミリ単位の違いが作り出す「美醜」の区別に悩まされました。ほんのちょっとした違いが 特賞につながるのだと実感しました。
そんな体験をしてきたために あのような複雑な脳の働きについて 分析できたのです。あのような細かい分析は 体験しなければ理解できないと思いますが、データ美容を学ぶ上において 必要なことだと思います。
その理由は 今まで「感性」と呼ばれていたことを 具体的に視覚化し、理論的に分析できる知識だからです。誰にでも「曖昧にしか理解できなかった「感性」が具体的にどのようなものであるのかを知ることができるのです。
このようにデータ美容は 今まで明らかにできなかった脳の働きを利用しているために 全く違う視点で 美容デザインの可能性を追求しています。ゲシュタルト心理学、写真(デジタルカメラ)、パソコン、似顔絵、黄金比率、照明といった知識が必要になるのです。
そうした知識を基にして 的確で合理的なオーダーメイド技術を創っているのです。視覚化されたデータを基にしているので 欠点、間違いをはっきりと指摘でき、その指摘を受けることによって 改善方法を学ぶことができるようになるのです。