二次元(設計図)から3次元(立体)へ変換するとき いろいろな錯誤を創り出すことができます。

 これは 二次元脳という脳の働きを利用しています。二次元脳というのは 視覚情報に従って設計した時、無意識のうちに各種の錯誤が起き、錯視が起きるのです。錯視というのは「間違って見える」ということです。 

 つまり 二次元脳という脳の働きは 錯誤の宝庫なのです。

 

 実際に テレビや映画、雑誌などを見ていただければわかると思いますが、おおきなものを小さく見せたり、反対に小さいものを巨大化させることは簡単です。また アニメなども静止画を連続的に映すことによって 動いているように見せたりできるのです。

 

 そうした環境の中で行われてきたヘアメイクの技術は 営業で行われている技術とは全く違い、いろいろな錯誤を利用して「綺麗」というイメージを創り出しています。

 

 その中で 髪型づくりの時、一番重要な錯誤があります。昔の女性の髪形は カットせずに形を創っていたために 簡単に大きさを変え、「似合わせる」という髪形づくりがされてきました。

 

 ところが カット技術が流行するようになって「大きさ」を変えるという重要なテクニックが消滅してしまいました。

 

 なぜ カット技術によって 大きさを変えることができなくなったか、ご存じですか?

 

 その答えは 「カットしてしまった髪の毛は つなぐことができない。」という理由です。

 

 「そんなことあたりまえじゃないですか!」といわれるでしょう。

 

 しかし、ここに美容技術の発展を阻む「錯誤」が起きていたのです。

 

 私たちは 目に見えている視覚情報に間違いがないと思い込んでいます。だから 視覚情報に従って設計し、施術計画を建てます。 しかし、思い通りの仕上がりを実現することができません。

 ここに 二次元脳による錯誤が働いているのです。 目で見た視覚情報を基にして再現すれば当然同じ形、大きさを再現できると思い込んでいるのです。

 ところが 錯誤というのは 無意識に認識されるため気づけず、思い通りの仕上がりを実現できないのです。これが一つ目。

 

 さらに 視覚情報というのは 平面に見えている事実を基にしているために 立体にするための奥行きを創るための長さが欠落していることにも気づけないのです。これが二つ目。

 

 そして 3つ目。この3つ目が重要です。

 実は 建築デザインも 服飾デザインも立体にするときには 視覚情報を基にして縦、横、奥行きを創りための面をつなげれば思い通りの立体を創ることができます。

 ところが 髪型の場合は カットしてしまった髪の毛はつなぐことができません。

 つなぐことができないために 思い通りの仕上がりが実現できないのです。

 

 これは 視点を変えると 平面上に見えている視覚情報を基にして施術計画を建ててしまうと 視覚情報を基にして施術したはずが、視覚情報の約3分の1の大きさにしかならないのです。

 つまり 視覚情報に忠実に施術したはずなのに さらに小さくなってしまうのです。

 そんなバカな!視覚情報に従って忠実に再現しているはずなのに 全く思い通りの仕上がりにはならないとはどういうこと?

 

 そして 最後の錯誤「ゲシュタルト崩壊」です。「ゲシュタルト崩壊」というのは 「見慣れる」ことによって「それほど変化していない」という認識になり、さらに時間が経つと「変化していない」という結果になるのです。

 

 つまり、複数の錯誤によって変化していることが 「ゲシュタルト崩壊」によって 全て「無し」にされてしまうのです。

 

 このように複数の「原因」があり複数の「結果」が存在していながら 「ゲシュタルト崩壊」によって 「無し」という結論にされてきたのです。

 この「無し」という結論のために 美容技術の発展が奪われてきたのです。
 

 データ美容は 視覚情報をデジタルカメラで写真に残し、その写真からデータにし、変化を具体的に数値にしています。

 

 その結果 無意識にしか認識できなかった変化(身に見えていなかった変化)を 具体的に視覚化することができ、見逃されてきた変化を具体的に数値にして分析し、言語化できるようにしています。

このように 二次元(平面)から三次元(立体)に変えるとき、複数の錯誤が起きることによって いくつもの「誤魔化し」をすることができ、その「誤魔化し」によって テレビや、映画は夢を提供することができるのです。

 二次元から三次元への変換過程において 見逃されてきた美容技術が再発見されています。

 

 一番最後に 重要なことを発表します。  

 「こんなこむつかしいことを並べ立てたって 誰もわかるわけ無いじゃないか!」と思われるでしょう!

 ところが 一番敏感に感じているのが 多くのお客様たちです。

 お客様たちは 理論的な考え方を学んでいるわけではありませんが、データ美容の「似合う」という変化をはっきりと認識しているのです。

 これが「シミュラクラ現象」です。だから 全く知らないお客様に「その髪型どこでされたのですか?」と声をかけられるという現象が起きるのです。

 

 二次元から三次元への変換過程を 『夢づくり』にするのか それとも「変化なし」で終わらせるのかは あなた次第です!