シミュラクラショックというのは 実は施術した美容師さんには、見えません!
その理由は 何度も言うように「ゲシュタルト崩壊」が起きているので 確認しようと思った時には 「変化していない」と感じてしまうのです。
ただ、一つだけ確認する方法があります。
それは デジタルカメラで写真を撮れば 確認できます。写真にとれば29秒という時間の経過を基に戻すことができるのです。
この「ゲシュタルト崩壊」が 美容技術の発展を妨げていたのです。そして 皮肉なことにこの「ゲシュタルト崩壊」=「見慣れる=変化していない=もとからそうであった」という認識を創り出していたのです。どちらも 美容技術をする上において必要なことなのですが、相反する働きが 同じ頭の中で起きているためにどちらかを優先しなければならなかったのです。その為に 驚きの変化は打ち消されてきたのです。
私が一番初めにシミクラクショックを体験したのは 入店して11か月の時、カットコンテストに出た時に起きていたのです。このカットコンテストは 名古屋の有力な4店舗が共同で開催したのでした。その中の一店舗がカッティングサロンハラダでした。だから 気軽に参加できたのです。1年もたたない新人が生意気にカットコンテストに出ようと思った動機は 実は 3年して免許をとったらやめることに決めていたので、カットコンテストに出るといえば カットを教えてもらえるのではないかと考えていたのです。
だから 決して入賞したい、なんて下心は全くなかったのです。ただの無欲です。
ところが 驚きの結果が出たのです。
開催者の一つであるカッティングサロンハラダのスタッフであるために コンテスト終了後は 集計の手伝いをすることになっており、集計が終わりに近づいた時、集計結果について 「トップの○○番の人って誰?」と責任者が言ったのです。
私は 自分自身の耳を疑いました。それは 自分の番号だったのです。
だからつい「その番号は僕です。」と答えてしまいました。
答えた後、なぜこのような間違いが起きたのか不思議でなりませんでした。入賞するよりも時間内に終わるようにすることに必死でした。そんなはずはないのです。
しかし、私がトップであることが判明したことによって この結果はもみ消され、入賞にはなりませんでした。
この時、「なぜ?このような間違いが起きたのだろうか?」という疑問が頭の中に渦巻いていました?
今思い返すと この時の間違いをきっかけにして 私は あらゆる間違いに挑戦するようになりました。
つまり、教えられた施術方法とは違った方法を試みるようになったのです。そして その間違いがなぜ起きたのかを学ぶことによって 正解を覚えることができるようになったのです。
そして このたくらみは 「辞める」という自分の目標とは違う道を開いていったのです。1年後、インターンになると同時に店長に就任してしまいました。思い返してみると これが 「シミュラクラショック」のスタートだったような気がします。自分自身では シミュラクラ現象を認識できないので、なぜそんなことになるのかわからなかったのです。
いつも思っていたのが お客様たちには サイジングの重要性がはっきりと認識されるのに、美容業界の人たちにはなぜ伝わらないのか不思議でした。その結論は 「ゲシュタルト崩壊」にあったのですね!