視覚情報の曖昧さを確認することができます。

 それは 似顔絵を描いてみるとよくわかります。

 なかなかむつかしいですよ。同じように書いているつもりが 全く違う仕上がりになってしまうのです。「綺麗」がどこに行ってしまったのか?あまりの下手さに絶望感が溢れます。

 

 顔自体が曲線で成り立っているために 真似しようとしても無理なのです。特に女優さんたちの場合は みんなゴールデンバランスになっているのですが、同じゴールデンバランスなのに全く違う顔になるのです。

 言い換えると 顔というのは 些細な違いが イメージを作り出しているのです。1ミリのアイライン、肌色の濃淡、口紅の色目、眉山の位置、髪型の高さ、といった微妙な変化に違いがあるのです。地球上に80億人の顔がありそれぞれに違いがあるのはこうした微妙な違いが作り出しているのです。

 

 しかし、そうした微妙な違いは 「ゲシュタルト崩壊」という脳の働きによって それほど変化していないと感じるようになるのです。

 その「それほど変化していない」というのが 美容デザインの「化ける」もとになるのです。

 

データ美容は カットスタイルとは違い、髪の毛をカットせずに髪形を作らなければならないのです。

 このスタイルの作り方は やり直しがきくのです。やり直しがきくということは 改善方法を探すことができるのです。

 だから 失敗が次に生きてくるのです。私が「失敗」ということに対して前向きに考えられるのはこうした体験が元になっているのです。

 特に データ化してみるとよくわかりますが、かなりの改善方法が見つかるのです。デジタルカメラで写真に撮ってみれば 悪いところがはっきりとわかるのです。

 そして ゲシュタルト崩壊によって 「もとが綺麗だった。」という言葉は 美容業界から多くの可能性を奪い去っていることに気づきます。

 そして データ化して初めてわかることが 不必要なところを消し去ることによって 多くの美容技術の可能性が眠っていることに気づきます。

 しかし、同時にデジタルカメラで写真を撮って、客観的に見直したときに 消し去ることによって 多くの可能性があることに気づくのです。デジタルカメラを通すことによって ゲシュタルト崩壊が消え、客観的な見直しができるからです。

 この過程を体験することによって データ美容の計り知れない可能性を感じることができます。

この写真をご覧ください。

  

 左は ノーメイクの状態です。そして 右側は パレドリメイクです。パレドリメイクというのは 「パレイドリア現象」という脳の働きをお利用したメイクアップ方法です。不必要な色素沈着を消し、眉や、アイライン、リップをナチュラルにしただけのシンプルなテクニックです。

 簡単に説明します。

 素顔の写真は 何も塗っていない状態です。しかし、何も塗っていないあからといって 顔全体が同じ色ではないのです。

 年齢とともに 色素沈着が起きているために 眉尻、目じり、小鼻の横、口角の横に色素沈着が起きているのです。ところが、無意識の認識は 何も塗っていないから 一色だという錯誤が起きているのです。

 この錯誤を修正します。

 このように色素沈着を消し去るだけで 全体が引き締まり整います。

 しかし、従来のメイクアップテクニックは  影を創るためにアイシャドウを使って影を創りました。そして シミを消すためにファンでーションを使用しました。つまり、目に見えている視覚情報を基にして メイクアップが施術されてきました。 この人が このように変化するのです。ナチュラルでありながら 全く違う仕上がりになるのです。

 このように 脳の仕組みを利用したデザイン方法なので 見ただけでは 何がどうなっているのかわからないのです。

 しかし、パレドリメイクは 見えていない(無意識)色素沈着を消すことで 老け顔を修正しているのです。 見た目には 何も変化していないと感じられるのですが、写真に撮って見直してみると 全く違った仕上がりになるのです。 

 だから 美容業界の人たちは 変化が見られないにもかかわらず変化して見える(錯誤)ので「もとが綺麗だったんだね。」と思い込むのです。

 これは 脳が勝手に推測してきれいだというイメージを創り出しているのです。だから 今までの理論では 考えられないことなのです。

 

 中高年の方たちは 濃い色目を使うと厚化粧になり、帰って老けて見えることがありますが、パレドリメイクは 中高年の方たち向けのメイクアップ技術です。また、若い人たちでもベースにこの方法を使い、後の濃いめの化粧は自分たちで行えばナチュラルでありながら、濃いめの化粧をしあげることができます。